瀬尾まいこ 『そして、バトンは渡された』 ― 2019/05/23
2019年本屋大賞受賞作品です。

5人の父と母がいる、ちょっと普通とは違う家族のお話です。
森宮優子には親が5人―生物学的な親2人と法律上の親が3人―います。
優子の産みの母は幼い時に亡くなり、父親が再婚し、転勤でブラジルに行くことになり、優子は義理の母の梨花と日本に残ることにします。
梨花はピアノが欲しいと言った優子のために泉ヶ原さんというお金持ちと結婚します。
しかし、梨花は何もしなくてもいい生活に我慢できず、家を出てしまいます。
その後、梨花は森宮さんと結婚し、優子を彼に預けると、また家を出てしまいます。
17歳の優子はこの森宮さんと一緒に暮らしています。
お話は優子17歳から22歳までとなります。
普通の子はこんな生活をしていたらグレそうですが、優子はまっすぐに育ちます。
何故かというと、義理の親たちが彼女に十分な愛情を注いでくれたからです。
実際にはこんなことないなと思いながらも、読み進んでいき、最後までほっこりできました。
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