似鳥鶏 『七丁目まで空が象色』2020/01/08



楓ヶ丘動物園シリーズの5冊目にして番外編(だよね)。
今回の動物は象です。
象というと大きいけど大人しく優しそうと思うのですが、そうでもないようです。

楓ヶ丘動物園のメンバーたちは、マレーバク舎を新設することとなり、飼育方法などを学ぶために山西市動物園へやってきました。
研修が終わり、紹介されたのが、桃本こと桃とそっくりの従弟・セイこと誠一郎。
彼は親の転勤で海外に行ってしまったため、しばらく会っておらず、桃は彼が何をしているのか知らなかったのです。
しばらくぶりで会った喜びもつかの間、園内で不穏な破裂音が・・・。
いつも厄介事に遭遇する楓ヶ丘動物園のメンバーたちは部外者ではありますが、慣れているので、もちろん捜索に参加します。
そして気がついたのが、何者かが彼らをターゲットから遠ざけているということ。
アジアゾウ舎が危ない。
行ってみると、中国から来たばかりのアジアゾウが脱走。
ゾウって動物園で最も危険なんですって。
ゾウ舎の鍵はかけてあったはずなのに開いてるし・・・その上、ゲートまで開いている。
ゾウは園外に出てしまいます。
ゾウの破壊力は強く、このままではどれほどの損害があるかわかりません。
ゾウを止めるため、ネットで道を塞いだり、音をたてたり、麻酔銃まで持ち出すのですが、全く役に立ちません。
誰が何の目的でゾウを脱走させたのか。
このままではゾウは殺されてしまいます。
楓ヶ丘動物園のメンバーたちはゾウの命を守るため、そして犯人を捕まえるため、八面六臂の大活躍。

アジアゾウとアフリカゾウの違いって知りませんでした。
ゾウの生態を知るにはいい本です。
そういえば、晩年のゾウのはな子は危ないので飼育員でさえ近寄らないという記事を見たことがあります。
鼻に当たると大怪我するそうです。
高齢で認知症になっていたのでしょうか。

はたして動物と人間はわかり合えるのでしょうか。

桃さんの従弟さんもゾウに付き添い大怪我をしながらも活躍してくれます。
たぶん次の回に何らかの形で楓ヶ丘動物園のメンバーと絡んでくるのでしょうね。
次はどの動物に関わる事件が起こるのでしょうか。

できれば年に一回は楓ヶ丘動物園のお話を書いて下さいね。

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