ジェフリー・ディ-ヴァー 『ハンティング・タイム』 ― 2023/10/29
”懸賞金ハンター”コルター・ショウ・シリーズの4作目。

”携帯型”原子炉の部品を発明した優秀なエンジニアで、ハーモンド・エナジー社に勤めるアリソン・パーカーが娘とともにいなくなった。
アリソンの夫、ジョン・メリットは元警察官で、アリソンに対するDVで投獄されていたが、突如として出所したため、報復を恐れ、姿を消したのだ。
刑務所でジョンは妻を殺すと言っていたという。
たまたまその時にハーモンド・エナジー社の”携帯型”原子炉の盗難に関する仕事をしていたコルター・ショウは、CEOのマーティ・ハーモンからアリソンたちを探すように頼まれる。
アリソンはエンジニアとして有能だが、逃亡者としてもとびきり有能。
ジョンはDVで逮捕される前は優れた刑事だった。
彼は二人組の殺し屋を雇い、妻と娘を探す。
さて、ショウは彼らよりも先に彼女たちを探し、救出できるのか。
始めの携帯型原子炉関連の話しが長く、ちょっと退屈でしたが、母と娘の追跡場面になるとどんどん面白くなり、ページをめくるのを止められなくなりました。
大どんでん返しは最後の方にありますが、あとは「小」どんでん返しという感じです。
今回は女性たちが魅力的でした。
アリソンは理系頭で、夫の捜査能力を上回るほどです。
アリソンの娘、ハンナは愚かですが、頭がいいので、ショウの教えをものすごい速さで習得していきます。ショウとハンナ、二人のやり取りがとても微笑ましかったです。
ハーモンド・エナジー社の警備責任者、ソーニャ・ニルソンは訳アリですが、次回からのショウとの絡みを期待できます。
それほど意外性はありませんでしたが、安定のコルター・ショウ・シリーズでした。
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