「印象派モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」@東京富士美術館 ― 2024/09/16
東京都美術館で開催しているのを見逃した展覧会が八王子の東京富士美術館でやっているのを見つけ、三連休にこれといって行くところがなかったので、行ってみました。

ウスター美術館は1898年にアメリカのマサチューセッツ州ウースターに開館しました。ウースターはボストンから車で約一時間、電車で約2時間ほどです。
所蔵品はローマのモザイク画やヨーロッパやアメリカの絵画、日本の版画、アメリカで二番目に多い武器や防具のコレクションなど約4万点ほどあるそうです。
<Chapter 1 伝統への挑戦>
19世紀になって、画家たちは農民の生活や田園風景を主題に選ぶようになる。

ジャン・パティスト=カミーユ・コロー
≪ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所ーー池畔の釣り人≫ 1865-70年

ウィンスロー・ホーマー ≪冬の海岸≫ 1892年
ほかにコンスタン・トロワイヨンやギュスター・クールベ、トマス・コールなどの絵があります。
<Chapter 2 パリと印象派の画家たち>
1874年パリで、のちに「印象派」と呼ばれる画家たちの初めての展覧会が開催される。

クロード・モネ ≪税関使の小屋・荒れた海≫ 1882年

ベルト・モリゾ ≪テラスにて≫ 1874年

ピエール=オーギュスト・ルノワール ≪アラブの女≫ 1882年

メアリー・カサット
≪裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)≫ 1902-03年

ピエール=オーギュスト・ルノワール
≪闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール≫ 1917年

クロード・モネ ≪睡蓮≫ 1908年
このほかにルイ=ウジェーヌ・ブーダンやアルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロ、チャイルド・ハッサムの絵画が展示してあります。
モネの「睡蓮」はウスター美術館が世界で初めて購入した「睡蓮」の連作二点のうちの一点です。購入の際にやり取りされた手紙などが展示されていました。
<Chapter 3 国際的な広がり>
パリに留学した画家たちは新しい絵画の表現技法を母国へ持ち帰り、各地で独自に展開していく。

アンデシュ・レオナード・ソーン ≪オパール≫ 1891年
ソーンはスウェーデン出身の画家です。

ジョン・シンガー・サージェント ≪コルフ島のオレンジの木≫ 1909年頃
サージェントはフランスで美術教育を受けたアメリカの画家です。

黒田清輝 ≪落葉≫ 1891年
他に久米桂一郎や藤島武二、斎藤豊作、大田喜二郎、児島虎次郎、中沢弘光、山下新太郎の絵があります。
<Chapter 4 アメリカの印象派>
1880年代半場、アメリカの画商や収集家の間でヨーロッパの印象派が人気になってきた。そのため多くのアメリカ人画家がヨーロッパに留学し、印象派の様式を現地で学んだ。

ジョゼフ・H・グリーンウッド ≪リンゴ園≫ 1903年

ジョゼフ・H・グリーンウッド ≪雪どけ≫ 1918年

チャイルド・ハッサム ≪朝食室、冬の朝、ニューヨーク≫ 1911年
ウィリアム・メリット・チェイス、フランク・ウェストン・ベンソン、ジョン・ヘンリー・トワックマンなどのアメリカ人の画家の作品があります。
<Chapter 5 まだ見ぬ景色を求めて>
「フランスのポスト印象派は光への関心を継承しつつも自然主義を脱却」、ドイツでは「自らの内面の表出を重視する表現主義の芽生え」が見られ、アメリカでは、「トーナリズム(色調主義)の風景画が人気を博した」

ポール・セザンヌ ≪「カード遊びをする人々」のための習作≫ 1890-92年

ジョン・ヘンリー・トワックマン ≪急流、イエローストーン≫ 1890-99年頃
ポール・シニャック、ジョルジュ・ブラック、ロヴィス・コリントなどの作品があります。
普段見られない作品が展示されていた展覧会でした。
チケットは美術館で買うよりもネットで買った方が安いです。
この展覧会を見逃した方、9月29日までやっていますので、ちょっと遠いかもしれませんが、八王子まで足を伸ばして下さい。
もっと空いているかと思って行ったのに、結構混んでいたので、平日がお勧めです。
他に「大使館の美術展Ⅱ 文化交流随想 インドネシア大使館」、「アメリカン・フォトグラフス~近代写真の系譜」、「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」、「ジュエリー・コレクション」(皇后ジョセフィーヌのティアラ)、≪タヴォラ・ドーリア≫特別展示がありました。

ナポレオンの肖像画。

エディエンヌ=モーリス・ファルコネ ≪アモール≫ (18世紀)
他に現代の画家ではピエール=オーギュスト・ルノワール、クロード・モネ、イリヤ・レーピンなどの作品も展示されていました。
詳しくは美術館の展示中の収蔵品をご覧ください。
暑くてあまり歩かないせいか、また右膝の調子が悪くなり、一時間以上経つと傷みが出るようになりました。
そんなわけで、常設展示の方はいい加減に見てしまい、後でブリューゲルの作品を見ておくんだったと思いました。

カフェがなくなり、和室になっていて、インドネシアのものが置いてありました。
お昼になったので、レストランに行くと満席で、紙に名前を書いてからしばらく待たなければなりませんでした。

夫は鳥グリルレモンカレーとアイスコーヒーフロート、わたしはプレートランチが売り切れだったので、カルツォーネプレートとアイスコーヒーを頼みました。
アイスコーヒーはたっぷりの量で、わたしは飲みきれず。
夫のコーヒーフロートにのっていたアイスクリームがびっくりするぐらい多くて、わたしももらいました。
最近のコメント