「突然、君がいなくなって」を観る ― 2025/06/24
アイスランド映画で、原題は「Ljósbrot (光の屈折/光の裂け目)」。
英語の題名は「When the light breaks」。
日本語のは…。

アイスランド、レイキャビックの美大生ウナにはバンド仲間の彼、ディッディがいる。
ディッディには故郷の町にクララという恋人がいるので、二人の関係は秘密にしている。
卒業間近のある日、ディッディはクララに別れを告げに行くと言って出かける。
クララは授業に遅れて参加する。
その日、ディッディの乗るはずだった飛行機は欠航になり、ディッディは車で帰ろうとしてトンネル事故に巻き込まれて亡くなる。
突然のことで茫然自失になるウナ。
誰もウナとディッディのことを知らない。
だがディッディは車で去る前に、友人のグンニに二人の関係をあかしたという。
仲間と飲んで悲しみを紛らわせていると、クララがやって来る。
グンニはクララには何も言うなと釘を刺す。
何も知らないクララはみんなに同情され、慰められている。
ウナはそんなクララに嫉妬を覚える。
クララと行動を共にしながらも、行き場のない思いに押しつぶされそうなウナ。
ウナは美大生らしいイケテル女の子で、クララはいかにも地方出らしいぽっちゃりとした女性。ディッディが何を思ったのか予想がつきます。
クララはひょっとしてディッディと自分との間にできた距離感に気づいていて、彼が自分と別れるつもりだと感じていたんではないかと思ったりします。
ウナを見る目がちょっと怖いですもの。
ウナはクララに真実を言いたかったのでしょうが、そんなことを言ったってディッディが戻ってくるはずもなく、何にもなりませんよね。
互いに死者を悼むしかできませんものね。
そういえばウナがトイレで泣いた顔を洗っている時にクララがやって来て、ドアも閉めずにおしっこをして、その後、手も洗わずに抱き合ったのには驚きました。
なんかクララはけっこう図太い神経の持ち主なのではないかなと思いましたが、どうなんでしょう。
向こうの人には普通のことだったりしてww。
ウナ役の子の頭の形がとてもいいなぁと見とれてしまいましたww。
アイスランドの大学生の生活が垣間見られます。
日本ではタバコをすう若い人が前ほどいなくなったと思うのでですが、アイスランドではそうでもないのでしょうか。
レイキャビックの町の雰囲気がわかり、ハットルグリムス教会やデンマークの建築家ヘニング・ラーセンの設計による文化複合施設「ハルパ」などに行きたくなりました。
特に教会でクララがやったことをやってみたいですね。

映画の終わり間近の二人で夕日を見る場面が好きです。
ヨハン・ヨハンソンの「Odi et Amo」という音楽が映画にピッタリでした。
ストーリーは日本語のタイトル通りのもので、恋人を失った女性の一日を描いた作品です。
とても静謐な、光の燦めきが美しい映画です。
ルーナ・ルーナソン監督へのインタビュー記事
<この日のランチ>
ちょっと早く映画館に着いてしまったので、何か食べることにしました。
そうすると、売店に台湾のサンドイッチが売っていました。

お姉さんに見られながら食べました。
洪瑞珍(ホンレイゼン)という台湾の有名なサンドイッチ店のものだそうです。
野菜は入ってなくて、ハムとチーズ、卵が具です。
ちょっと甘いサンドイッチです。
どうやらマヨネーズにホイップクリームを混ぜたものかバターかの特性ペーストが塗ってあるらしいです。
甘いのなら日本のフルーツサンドの方が美味しいと思うのですが…。
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