楡 周平 『プラチナタウン』2011/10/15



総合商社の部長で、出世街道まっしぐらだった山崎鉄郎は、上司のコネで四次面接まで来ていた学生を、それとは知らずに落としてしまい、上司の恨みを買ってしまいます。その結果、日東フーズという業績が低迷している子会社へ社長として転出するようにと言われてしまいます。
要するに左遷です。
やけになって酒を飲んだ次の日、会社に行くとクマケンという小学校時代からの幼馴染から電話が来ます。
なんと、一度断ったはずの故郷の町の町長選挙出馬を鉄郎が引き受けたというのです。
どうも酔っぱらった弾みで承知したらしいのです。

鉄郎の故郷緑原町は人口は減る一方で、借金が百五十億もあるというとんでもない町です。このままでは夕張のように財政再建団体に陥ること必須。
町長選挙に出る人が鉄郎以外にいないという状況で、町長になった鉄郎ですが、彼が思っていた以上に町は危機的な状況でした。
さて、彼が考えた財政再建の道は・・・。

『プラチナタウン』という題名から鉄鋼の町の話かと思っていましたが、全然違いました。プラチナとは色でいうと銀ですよね。銀色というと、ようするに白髪。そう、老人の町ということです。シルバーより高級なプラチナにしたようです。
鉄郎は「老人向けテーマパークタウン」の誘致を決断したのです。

この本には今後の日本の町作りを考える上でのヒントのようなものが書かれています。
老人人口が増えていく時代に、老人たちの暮らしやすい町づくりをしていくということは必須ですが、都会にいる老人たちが田舎へ移住しようと思うかどうか。
私自身がこういう町へ移住したいかというと、残念ながら今は思いません。
子どもも若者も、そして老人もいる普通の町に住みたいです。

老後について考えるいいきっかけになってくれる本です。


今日は国立に行ってきました。
イタリアンを食べたいので、「文流」という路地の奥まったところにあるレストランに行ってみました。


隣にかわいらしいお店がありました。

ランチはパスタだけ、メインだけ、パスタ&メインという三種類にサラダとコーヒーがつきます。パスタ(魚介類とキノコのトマトソース)&メイン(鶏肉のトマト煮)(たぶん1780円)にしてみました。



パスタとメインが両方ともにトマト味。失敗しました。
雰囲気はいいのですが、味は普通でした。

美味しいお店を求めて、今度は立川にでも行ってみようかと思っています。

駅前の西友の地下におもしろいお店を見つけました。
オリーブオイルやビネガー、ワイン、ウィスキーなどを量り売りしてくれるお店です。
お店に置いてある瓶やボトルを買い、入れてもらいます。私は柑橘類の味のするビネガーと梅酒にブルーベリーが入ったものとシシリア産オリーブオイルを買ってみました。サラダが楽しみになりました。