麻見和史 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』2023/03/13



梅が満開になりました。
東京では桜は明日が開花予想日ですね。見頃は来週でしょうか。
人がいないところか朝早くに出かけて花見をしようと思います。
お年の犬たちは歩けるかな?



警視庁捜査一課科学捜査係文書解読班に出動要請が来る。
神田署に招集されたのはSITと所轄、文書解読班、そして新設された情報分析班。
情報分析班は文書解読班を目のかたきにし、解体しようと画策している岩下管理官が直接指揮をする部著で、過去の捜査情報や犯行情報を検索し、分析し、そのデータを使って現在の捜査を支援するのだという。

事案は略取・誘拐疑いで、事件性が高いものだ。
千代田区神田駿河台にある東京文学博物館の敷地内で手書きした文章をコピーした不審な文書と一枚の写真が見つかり、文書には『アキチャン』という人物を略取または誘拐したという声明文と思われるメッセージが書かれていた。

まだ事件にもなっていないような案件に文書解読班や情報分析班にまで出動要請がかかったのを疑問に思う文書解読班のメンバーたち。
そんな彼らに岩下管理官は勝負を持ちかけてくる。
文書解読班と情報分析班のどちらが捜査に貢献できるのか、競争しようと言うのだ。
そのため情報分析班と文書解読班はそれぞれ自分たちの手柄のために捜査を進めることになる。

なかなか捜査に進展が見られない中、笹塚の保育園で第二の封筒が見つかり、前回と同じ人物が書いたと見られるメッセージと写真が同封されていた。

事件解決のために情報共有が必要だと考えたSITの泉係長はふたつのチームを協力させようと一芝居を打つが…。

なによりも事件解決が優先だと思うのですが、岩下のような変な管理官がいるとやりにくいですね。
途中で両者は協力するようにはなりましたが、それでもまだ何かありそうな感じがします。岩下は結構執念深そうですもの。
最初の頃はこれが文書解読かと疑問に思うところもありましたが、やっと文書解読班はそれぞれの得意なところを生かして上手く回るようになったようです。

次に岩下はどんな意匠返しをするのか。
楽しみに次回を待ちますわ、笑。