ホリー・ジャクソン 『受験生は謎解きに向かない』 ― 2024/01/26
17歳のピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービはリトル・キルトン・グラマースクールの十二年生で、ASレベルの試験を終えたばかり。
あとは「自由研究で得られる資格」の志望書を提出すればいいのだが、まだテーマが決まっていない。
そんな時に同級生のコナー・レノルズから招待状が届く。
彼の家で架空の殺人事件の犯人当てゲームを開催するというのだ。
舞台の設定は、1924年の孤島に建つ大富豪の館。
1920年代ふうの服装で参加するように書いてあった。
参加者は同級生とコナーの兄のジェイミーの七人。
ピップはシーリア・ボーンという架空の女性に扮することになる。
ゲームが始まるとすぐに、館の主人の絞殺死体が発見され、謎解きはブックレットの指示に従い進められる。
最初はあまり乗る気ではなかったピップだが、やがてゲームにハマっていく。
このゲームが「自由研究で得られる資格」で5年前に起こったアンディ・ベル失踪事件を取り上げるきっかけとなります。
ゲームの結末がピップはよほど気にくわなかったのでしょうね。
ピップ、優秀すぎ。
わたしとしては、別にこの本を読まなくてもよかったな、という感じです。
三部作で十分楽しめましたもの。
どちらかといえば、中年以降のピップたちがどうなったのかを知りたいと思いますが、それも書かれなくてもいいわ。
いろいろな意見が出てくる話題の本ですので、まだの方は是非最初の『自由研究には向かない殺人』から読んでみてください。
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