J.D.ロブ 『汚れなき守護者の夏』2007/06/28

いつも楽しみにしているイヴ&ローク シリーズの15巻目です。
このシリーズ、飽きることがありません。いつもアッと驚く殺人の手段が出てきます。
今回は、世の中のウジ虫、子どもや女性を食い物にしている麻薬の売人や売春斡旋者などが殺されます。
その死に方が異様で、部屋に閉じこもるようになり、頭の中の脳が肥大化していき、耳から血を流しながら死んでいくのです。
側に人がいると、その人に対して、悪態をつき、殺してしまいます。
彼らが死んだ後、パソコンに「完全洗浄完了」という文字が現れます。
使っているパソコンになにかありそうです。
ニューヨーク市警電子検査課(EDD)の出番です。
ところがパソコンを扱っていたEDD課のハロウェイが急に凶暴化し、同僚のマグナブを殺そうとし、部長のフィーニーを人質にし、立てこもったのです。
結局ハロウェイは死に、フィーニーは助かるのですが、マグナブは撃たれ、麻痺が残ってしまいます。
<ピュアラティ・シーカーズ>と名乗るグループが犯行声明を出します。
彼らは一体何物なのか?

イヴの友だちで歌手のメイヴィスに妊娠したと告白されたときのイヴの戸惑いが、かわいらしいです。
夫のロークが捜査に介入するようになり、二人の関係が益々安泰になっています。
次回はどういう殺人が起こるのか、楽しみなシリーズです。