「ライオンキング」を観る2007/06/01

『ライオンキング』のチケットが手に入ったので、行ってきました。
席は前から10列目の右側。結構いい席だと思います。
劇場が狭く感じましたが、あんなもんでしょうか。
筋は有名なので、書きませんが、おもしろかったですよ。
特に動物の扮装が、よく考えられていたと思いました。
よくああいうデザインができたものだと思います。
恐るべき想像力ですね。
最初に後ろから象が出てきた時は、びっくりしました。
小学生とか中学生ぐらいには楽しくて仕方がないだろうなと思いました。
でも、観客は大人が多かったです。
帰りに70代ぐらいの老夫婦の話が聞こえてきました。
夫の方が、「何であんなに音がうるさいんだ」と怒っていました。
たぶん妻が観たいと言ったので、観に来たんでしょうね。かわいそうに。
これからも、機会があれば観劇やコンサートに行こうと思います。

エリック・パール 『リコネクション』2007/06/08

『リコネクション』は、エリック・パールという人が書いた本です。
エリックが生まれる時に、母親は臨死体験をします。
彼は空想癖のある、注意散漫なこどもでした。
幼稚園の園長に母親が困って相談します。
その園長はエリックが問題を起こさなくなるのは、「何かに興味を持った時」だと言います。
そして、自分の息子は大学に行くまでは駄目だったとも。
この言葉の通りに、エリックが自分で学校と専攻課程を選んだのは大学の時でした。

彼はカイロプラクターの学校に行き、カイロプラクターとして開業します。
普通に仕事をしていたのですが、ある日、不思議なことが起こります。
地震を予知できるようになったのです。
それを皮切りに、幽霊を見たり、変な占い師に会い、変なセッションをしたりと、いろいろと変わった経験をします。
そうするうちに、彼の患者たちが変なことを言い始めます。
マッサージ・ベッドの周りを複数の人が歩いていた、そして、何よりも痛みが消えたと。
エリックは別にヒーリングをやろうと思っていたわけではありません。
ところが、何故か彼には人を癒す力が備わったのです。

彼のヒーリング(彼はこの言葉を使うのを好みませんが)は特別なことを何もしないそうです。
石やお香も使わないし、儀式もしないそうです。
ただ手をかざすだけなのです。

彼は医学的アプローチを否定しません。
緊急手当が必要な時や、何を試しても自然治癒が出来ない場合には医学の力を使うことを勧めます。
医学とヒーリングの両方の統合を探っているようです。

私が読んでなるほどと思ったのが、「癒されたくない理由」というところです。
彼は言います。「治るのは病気や欠陥ではなく、その人自身だ」
多発性硬化症の女性が夫と共に、彼のところにやって来ます。
車椅子を使っていたのですが、セッションの終わりに、たどたどしくはあったのですが、自分の足で歩いたのです。
ところが次の日のセッションに、彼女は現れませんでした。
1週間後、やってきた彼女はまた車椅子に座っていました。
彼女と話して分かったことは、彼女が良くなるということは、彼女は夫との強い結びつきを、夫は愛人を持つことに対する言い訳を失ったということなのでした。

リュウマチを患う8人くらいのメンバーのセッションをしたときのことです。
3回セッションを行ったのに、よくなったと報告する人が一人もいなかったのです。
後でわかったのですが、彼らはシリコンの製造会社を相手に集団訴訟をおこしていたのでした。
彼らは良くならない方がいい立場だったのです。

このように人が治らないことを選ぶ理由はたくさんあります。

「治るのは病気や欠陥ではなくて、患者その人なのだ」

重い言葉です。

ケリー・ヨストのピアノ2007/06/09

『地球交響曲第六番』に出演していたピアニスト、ケリー・ヨストのCDがこの頃のお気に入りです。
私は休日にはよく眠れるのに、仕事がある前日には熟睡できないという、変なクセ(?)らしきことが、仕事についてからずっとありました。
相棒は疲れていないからだと言いますが、そうではないのです。
仕事に行かなくてはならないという、緊張感から眠れなかったのです。
『地球交響曲』を観たときに、サウンドトラックを買ってきて、寝るときに聴くようにしました。
水滴の音から始まり、シタールの響き、そして鯨の声、ケリー・ヨストの弾くピアノ・・・。
クラシックのことは全くわかりませんが、ピアノの音が、暗闇から見える一筋の光のように、自由に舞っています。

彼女はアイダホの小さな町にくらし、環境保護にかかわりながら、CDを販売する会社を経営しています。
映画では、彼女のくらす家でピアノを弾く姿が映っていたのですが、その家の美しいこと。
窓が大きく、外の木々が見え、自然と共にくらしていることがわかります。
彼女の住んでいる家のような家に住みたいと思いました。

彼女は「私の使命は音楽の通り道になることです。そのために、可能な限り、自分自身を清め、自分の波動を整えて透明になりたい、と思っています」(映画のパンフレットによる)と言っています。

彼女のピアノは、「ピュア」という言葉がぴったりかもしれません。
寝るときに、彼女のピアノを聴くようになって、1ヶ月。
不思議なことによく寝れるのです。
心が彼女の弾くピアノの音に共鳴して、緊張感が無くなったのかもしれませんね。

マイ・ゴールとは「死に様」をどうするか2007/06/13

「死に様」とは、たまたま聞いた講演で、ネイチャリストの方がマイ・ゴールをこう言っていました。
(因みに「マイ・ゴール」とは土曜日か日曜日の6時頃に『夢の扉』という番組で、いろいろな活動をしている人が、最後に書くものです)

「星野とも話したのですが、死に様をどうするかということです。星野は熊に食われて死にたいと言っていましたが、僕はフィールドで死にたいですね」

星野とは、写真家の星野道夫さんのことです。
彼は星野さんと友だちだったそうです。
北海道の湖で、氷の家を造り、1年のうち1~2ヶ月ぐらいその中で暮らしていたそうです。
外がマイナス31度ぐらいでも、家の中はマイナス16度ぐらいで、暖かくて、服を脱いだなどと、当たり前のことのように言っていました。
今も、クーラーもストーブもない暮らしをしているそうです。
彼の作った氷の建物の写真を見せてくれたのですが、露天風呂やバーなんかもあって、寒そうですが、一度行ってみたいなと思いました。(暮らしたくはないですが・・・)

「氷の家は作っては駄目。作ると壊れます。氷を育てるのです」

人間もそうですが、無理に作ると壊れやすく、育てるとすくすくと伸びていくのではないでしょうか。

会社員などできないと言っていましたが、私なんかもそうですが、こんな所で仕事を出来ないと思いつつ、我慢して続けていますよね。
彼のように、潔く、自分の生きたいような生き方をしている人は幸せでしょうね。
大学に行くだけが人生ではない、そう言っていました。

どう死にたいかを考えることは、どう自分が生きたいかということにも通じますね。
自分の死に様を考えると、どうなるんでしょうか?ちょっと考えてみますわ。

ネイチャリストとは、崎野隆一郎さんでした。

二ノ宮知子 『のだめカンタービレ 18』2007/06/16

駅の本屋で『のだめ』の新刊を見つけました。
千秋は静かに一人で勉強したいので、新しい部屋に引越をすることにします。
のだめはそれがショックなのですが、なんとか立ち直り、サロンコンサートに集中します。
そのおかげで、サロンコンサートは大盛況。
のだめの次なる成長が楽しみですね。
と言っても、今回のメインは主人公の二人というより、中国人で神童と言われていた孫Ruiです。
幼いときからピアノ漬けの毎日で、母親から自立しようとパリに勉強に来ているのですが、友だちもつくろうとせず、ピアノ以外の楽しみ方を知りません。
オクレール先生はそんなRuiに人生の楽しみを教えようとしますが・・・。

この漫画を読むたびに、のだめちゃんのピアノを聞きたいな、と思います。
本当に彼女のような人がいたら、ピアノが多彩な音を出すんでしょうね。
今はケリーさんのCDで我慢しますわ。

リリアン・J・ブラウン 『猫はひげを自慢する』2007/06/17

シャム猫ココ・シリーズの29作目。

シャム猫ココは相変わらず、不当な死を感じ、活躍していますが、クィラランの方は転機に来ています。
元公立図書館の図書館長で、<海賊の宝石>という書店の店長をやっていた、恋人のポーリーが、友人と一緒にパリに行き、パリにオフィスのあるアメリカの会社の企業図書館に応募し、採用されてしまったのです。
突然の別れです。

リリアンさんはやってくれますね。
シリーズの内容も、ミステリーという感じがなくなり、アメリカの田舎町の様子が延々と書かれています。
残念ですが、マンネリになってしまったのかもしれません。
ミステリーと思わずに読むといいのでしょうが、そろそろココ・シリーズを卒業しようかとも思います。

ドロシー・ロー・ノルト 『ドロシーおばさんの大事なことに気づく』2007/06/18

       Pathways of Discovery

 Discovery happens when you are what you say you are.
 Discovery happens when you put your all into what you do.
 Discovery happens when what you own is less important.
 Discovery happens when you open yourself to change.
 Discovery happens when you allow yourself time.
 Discovery happens when you make room for your creativity.
 Discovery happens in a quiet room or a bysy street.
    (略)
 Discovery happens when you learn from your mistakes.
 Discovery happens when you take a new pathway.
 Discovery happens all around you.
 Be part of it-be one with it.
 Discovery happens
 Discover discovery
 and
 You will discover yourself.

ドロシーおばさんの詩から綴られた、三冊目の本です。この本が第一巻だったようです。

加藤諦三が、大事なことに気づかない人たちとは、第一にナルシストであり、第二に神経症者だということを基に文を書いています。
自分がナルシストであるかないか。それはなかなかわからないことです。
ナルシストの判断基準が出ていました。
Henry Murrayの規準は、「いつも自分は他人にどのように映っているかを考えている。自分は他人にどのような印象を与えているかを大変きにしている」。第二に、「人から笑われ、ちょっと注意されると、すぐに傷つく」。第三に、「自身のことをよく話す。自分のした経験、自分の感情、自分のアイデアについて、よく話をする」です。
別のRaskinとHallの規準は、第一は「とにかく注目の的になることが好きである」、第二に「『私は特別な人間である』と思っている」、第三に「他人に色々と期待する」、第四、「人の幸福が羨ましい」、第五、「私が値するもの全てを得なければ満足できない」。
ナルシストは自己執着のことだそうです。本当の自分とは、自己執着する自分の逆だといいます。
私たちはみな、少なからず、ナルシストな面を持っているんではないでしょうか。
自分が「どう生きていいか」わからなかったり、「好きなことがわからない」という人は、一度本当の自分に気づき、自分に出会うことが必要なようです。

この本で、なるほどと思ったところがあります。
仲間と心の中で別れるということです。

「困った人たちと接しなければ生きていけないのが、この世の中です。心で相手との関係を断ち切っていれば、肉体的に疲れることはあっても、悔しくて眠れなくなることはないはずです」

なんか合わないな、と思いながらも、一人になるのが嫌だから、人と付き合う事ってありませんか?私もありました。
今は一人の世界を楽しんでいます。
心が満足するように、大事なことに気づけるようになれたらいいですね。

江國香織 『思いわずらうことなく愉しく生きよ』2007/06/19

本当に江國香織は題名の付け方が上手いですね。

犬山家の三姉妹の話です。
長女の麻子は結婚している。
夫の多田耕一は結婚してしばらく経つと、麻子に暴力をふるうようになった。
何故かそんな夫とは別れられない。
次女の治子は熊木という物書きと暮らしている。
彼は結婚したがっているのだけれど、治子はしたくはない。
熊木を愛しているのだけれど、たまに昔の男に会って、関係を持ってしまう。
三女の育子は人生について考えるのだけれど、男との関係はよくわからない。
簡単に男と関係を持つが、執着はない。
隣の家の奥さんと仲よくなり、息子と段階を踏んで付き合うことを楽しみ始めた。

いつも江國の本を読むたびに、全く私とは感性が違う主人公達に戸惑いを感じます。
でも、それが嫌じゃなくて、何故か、ふと、本を手に取るのです。

フワフワして、とらえどころのない女主人公たち。
こんな人たちが、俗に言う、女らしい女なのでしょうか?
次女の治子の言った、「人生は考え抜くものではなく、生きるものなのよ」という言葉になるほどと思いました。
骨太にゴツゴツ生きるより、軽やかに、思いわずらうことなく、愉しく生きる。こう生きられたら、最高ですね。

物語は唐突に終わります。
長女はDV夫と別れ、次女は男と別れ、三女は相変わらず、隣の息子と付き合っています。
人生は続く。さて、この姉妹にどういう人生が?

福盛英明 『マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法』2007/06/20

フォーカシングを学んで見ようと思い、2冊の本を読みました。
1冊はアン・ワイザー・コーネルの『やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方』。
もう1冊は『マンガで学ぶフォーカシング入門』です。
どちらも読みやすくていいですよ。
でも読んでも「フェルトセンス」ということが、ピンときません。

「フォーカシングは、やさしく思いやりを込めて、こころから受けとめてあげる姿勢でからだに耳を傾け、内なる自己があなたに伝えるメッセージを聴いていく独特のプロセスです。」

フォーカシングをすると、自分がわかり、そうすると生活に前向きの変化が現れるといいます。
生きやすくなるんですね。
フォーカシングを何回か受けていくうちに、自分の感情を感じやすくなっていくのではないでしょうか。

ひすいこたろう 『名言3秒セラピー+プラス』2007/06/24

この本、全部読むまでそんなにかかりません。
Chapter1「しあわせセラピー」、Chapter2「お仕事セラピー」、Chapter3「お金セラピー」、そしてChapter4「恋愛セラピー」の4つがあります。自分の気になるものから読み始めるといいででょう。

『生まれ変わる方法』という章には「人は言葉でうまれかわることができる」というフレーズがありました。
笑っちゃうのは、その後に『名言ダイエット』があり、太る人の共通の口癖が、「わたしって、なにを食べても太っちゃうのよねー」とか「わたし、水を飲んだだけで太っちゃうのよねー」、「このひと口がわたしを太らせるのよねー」なのだそうで、こう言いながら食べると、「体はそのとおり、太らなければいけない体質になってしまう」のだそうです。(言ってないのに、太っている私って、どうして?)
言葉によっておデブちゃんができあがるのですね・・・。
「わたし、何を食べても絶対に太らないんです」と言って食べるのが良いそうです。
「食べれば食べるほど痩せちゃうのよね―」もいいのだそうですが、体重がどんどん減っていって、止まらなくなる危険があるそう。(一度でもいいから、「私って太れないのよね」と言いたいものです)
理想体重をいいながら、食べましょう。

他にも「そうか!」と思う言葉がいっぱいです。
その人が今何に悩んでいるのかによって、こころに響く言葉は違うでしょうが、こころが軽くなることはうけあいます。

嫌な人を嫌いではなく、「好きなほうじゃない」と思うとか、人と意見が違ったら、「「wrong」ではなく「different」と思えばいい」とか、ちょっとした言葉の選び方で、気が楽になりますよね。

読んだだけではそう簡単に変われませんが、前向きな思考になれるのは確実です。
読んでみてください。