サイモン ・ベケット 『法人類学者 デイヴィッド・ハンター』2009/06/26

昨夜は焼肉屋、今夜は居酒屋と、同僚と飲み歩いていました。
それでいい気分になり、帰ってテレビをつけると、なんとマイケル・ジャクソンが自宅で急死したそうです。
悲しいことですが、彼の奇行が目立つこの頃でしたから、仕方なかったのかもしれませんね。

さて、本の話ですが、妻と子どもが事故で亡くなり、その悲しみから逃れるために、イギリスの片田舎のマナムという村にやってきて、村の診療所の医師になったデイヴィッドの話です。
彼のロンドンでの仕事は、法人類学(死体を発見現場の状況も含めて検分し、身元や死にいたった状況を推測する)、すなわち科学捜査のエキスパートだったのですが、秘密にしていました。
しかしある日、村で死体が見つかります。
そのことがきっかけになり、彼の昔の仕事が警察に知られるところとなり、死体の身元確認を助けることになります。彼女を見つけるためにデイヴィッドはどうするのか・・・。

平和な村に事件が起こり、そのためによそ者であるデイヴィッドが犯人だと疑われたりと、閉鎖的な村の様子が恐ろしくなります。
でも、どの人間社会にでも起こりうることでしょうね。
こんな本を読むと、田舎には住めないなと思ってしまいます。
まあ、殺人事件の起こる田舎はそんなにないでしょうが。

法人類学の方はそれほど詳しく書いてないし、殺し方もそれほど気持ち悪くなりませんので、ご心配なく。
一作目は可もなく不可もなくなので、二作目のロンドンに戻ったデイヴィッドの次なる事件が楽しみです。

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