堂場舜一 『消失者』2012/11/17



警視庁・刑事総務課に勤めるイケメンでシングルファーザー大友鉄のシリーズ。
今回は殺人や強盗などの凶悪犯罪を扱う捜査一課ではなくて、窃盗事件を担当する捜査三課に応援に行くことになります。
何故三課に・・・と疑問に思う大友でした。

捜査三課が追っているのは72歳の平山という男。
彼はスリの常習犯で三回服役。年を取った現在はひったくりをやるようになっていました。

大友が地元町田の小田急からJRに向かうデッキの所で張り込みをしていると、黒いコートを着た中年男からアタッシュケースをひったくる平山の姿。
平山を捕えようと歩き出すと、デッキの手摺から落ちそうになっている男が。
飛び降り自殺か?
男を助けている間に平山を見失ってしまいます。
ひょっとして彼は平山の仲間だったのか・・・?

平山のアパートの張り込みをしていると、平山が殺されたとの一報が入ります。
彼が殺されたのはアタッシュケースの中身と関係があるのか。
アタッシュケースを奪われた被害者は行方不明。
平山の身近から捜査を始めます。
大友は聞き込みで回っているうちに覆面パトカーの後を追うバイクに気づきます。
乗っていたのは鷹栖という20歳の若者。彼は自分は平山の弟子で情報提供者だといいますが・・・。

一人息子も小学五年生。彼は彼なりに独り立ちをしつつあるようで、それを寂しく思う大友です。
そろそろ新しい出会いがあってもいいかもしれませんね。

大友の指導官の福原も退職を視野に入れ、大友の後見人役をキャリアの後山参事官に譲ります。
この後山参事官がこれからのアナザーファイスのキーパーソンになるのでしょうか?