高橋克彦 『おこう紅絵暦』&『京伝怪異帖』2012/11/18

だましゑ歌麿』に登場していた人たちが活躍するのが「だましゑシリーズ」です。


『おこう紅絵暦』では、同心・仙波が『だましゑ歌麿』での活躍を認められ、北町奉行所筆頭与力になってしまったため、その妻で元柳橋芸者のおこうが忙しい夫になり代わり舅の左門と一緒に江戸の巷の難事件を解いていくというものです。
おこうさん、小股が切れ上がったいい女であるばかりか、頭の方も切れます。

『春朗合わせ鏡』では、絵師・春朗(後の葛飾北斎)が仙波とおこう、美貌の元女形蘭陽と共に難事件を解決していきます。
春朗もいいのですが、私は蘭陽が気に入りました。
彼は不思議な人で、広い屋敷になんの縁があってか一人で住んでおり、身が軽く、「女より美しい」のです。

他の「だましゑシリーズ」と比べて何故か表紙が違うのが『京伝怪異帖』。


仙波と蘭陽が知り合う前の話になります。
この本に出てくるのは伝蔵こと人気戯作者・山東京伝。彼と一緒に事件に挑むのが、表向きは死んだはずの風来山人こと平賀源内と安平衛、そして蘭陽。
平賀源内はエレキテルを発明したことで有名ですが、戯作者だったなんて知りませんでした。多彩な人だったんですね。
晩年ははっきりしていないとのことなので、この本の中に書いてあることは高橋さんの創造です。

『蘭陽きらら舞』では蘭陽と春朗コンビが活躍します。
蘭陽はトンボ(とんぼかえり)が得意だったんですね。
蘭陽の舞台、見てみたいもんです。特に「観音のきらら舞」なんか、いいですわ。

「だましゑシリーズ」はどこから読んでもおもしろいです。


うちの犬ですが、しっかりと筋肉がつきムチムチしているのですが、だんだんと跳び上がると地響きをあげるようになってきました。
後ろから見たお尻。


相変わらず臭い夫のスリッパがお気に入りです。お腹を出してあばれています。


横から見ると、それほど太っているようには見えません。


ちょうどいい肉づきなのでしょう。
もう前のようにトイレ以外でおしっこをしなくなりました。
膝の上にのせて自由にさせていると、服やズボン、顔、手が唾液でべたべたになります。
彼のお気に入りは金属類で、普段は洋服のファスナー、散歩ではマンホールの蓋をよく齧っています。