北森鴻 『うさぎ幻化行』 ― 2014/05/11

北森さん、最後の長編ミステリだそうです。
途中から話者が変わり、アレ?と思うこともありました。
私のようなものに、すぐに理解できないところもありました。
でも、「音」を基に真実に迫っていくというところがおもしろいと思いました。
リツ子の義兄、最上圭一が死んだ。
飛行機の墜落事故だった。
リツ子に残されたのは「うさぎ」宛の日本の音風景の「音」。
圭一はなんのためにこの「音」を残したのか。
調べるうちに、もう一人の「うさぎ」の存在が浮かび上がってきました。
もう一人の「うさぎ」に会って兄のことを聞きたい。
そういう思いからリツ子は「音」の音源を求めて、旅を始めました。
予期せぬ結末が待っています。
知りませんでした。
北海道の時計台の鐘、風の盆、水琴窟、SLの汽笛・・・。
この音を求めて旅をするというのもロマン(?)があっていいですね。
「オホーツク海の流氷」の音なんて流氷がいつ来るのかを確かめないと聴けませんね。
「大雪山旭岳の山の生き物」の音なんて、どういうの?
HPにはアクセスとか音のよく聞ける季節とか場所とかが書いてあります。
実際の音が聞けないのが残念です。
みんながみんなそこに行って聞けるわけではないものね。
是非音源も載せてくださいませ。
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