読んだ漫画2022/12/09



中山有香里 『泣きたい夜の甘味処』
連作短編漫画。
熊と鮭が営む真夜中だけ営業している甘味処は、毎日一品だけスイーツを提供している。
毎日の生活に疲れた人がふと店の前で立ち止まると、優しい店主が店に誘ってくれ、出されるスイーツが心を癒やしてくれる。
誰でも泣きたくなる日はある。一時、スイーツに身を委ねると、また進んで行ける。

レシピはそれほど難しものではないので、誰でも作れそうです。
疲れて何もかも投げ出したくなる時や心が傷ついた時、悲しい時…などに読むと泣けてきますよ。

中山有香里 『疲れた人に夜食を届ける出前店』
今度はクマの夜食の出前店のお話。従業員はサケ、ゴリラ、ネコ。
頼みもしないのに、夜食が届くのがいいですね。
家にも来てくれないかしら。
レシピはご飯もので、卵を使うものが多いみたいです。
私としては野菜が少ないのが気になりますww。
内容は『泣きたい夜…』の方が心に響きます。

ゆざき さかおみ 『作りたい女と食べたい女 1~3』
小食の野本さんは一人暮らし。料理を作るのが大好きで、いつかゲームに出てくるレシピの再現やデカ盛り料理、大量に作る系の料理を作りたいと思っていた。
ある日、隣の隣に住む女性、春日さんがフライドチキンを大量に持っているのを見かける。たまたま話をすると、彼女が一人で食べると言う。
別の日、野本さんは料理を大量に作り過ぎてしまい、処理に困って春日さんに助けを求める。そうすると春日さんは見事に全部平らげてしまう。
それから二人は予定が合えば一緒に食事をするようになる。もちろん野本さんが作って、それを春日さんが食べるのだ。

取り上げているテーマがジェンダーとLGBTQです。
野本さんも春日さんも家族から強いられている役割から逃げだそうとしています。
まだまだ日本は遅れていますからねぇ。
二人の関係がどうなっていくのか。これからの展開が楽しみです。

オノ・ナツメ 『僕らが恋をしたのは 1~3』
教授、キザ、ドク、大将の四人は定年後、山奥の暮らしを楽しんでいる。
そこにひとりの女神がやって来る。彼女は一人旅の途中で、蕎麦屋にあった貸家の張り紙を見て来たという。その家は教授が借りているので、完成間近のログハウスを貸すことになる。
男たちは彼女を「お嬢」と呼ぶことにする。
お嬢は元女優らしいが、一体何のために山奥までやって来たのか。
疑問に思いつつも、お嬢の魅力に翻弄される男たち…。

謎めいた女性の過去が気になります。
男四人の楽園は続いて行くのか、それともこの女にメチャクチャにされるのか。
年老いたイケメンはいいですね。私の好みは…。

今回の漫画はすべてオススメです。