明けましておめでとうございます2023/01/01



「あけましておめでとうございます」by 兄犬
「ハッピーニューイヤー。大晦日に間違えて言っちゃった、(;^^)ヘ..」by 弟犬

今年はさっぱりした姿で御挨拶ができました。
珍しくパパが協力してくれたので、犬たちはまっすぐ前を向いて…いるかな?
兄に近づかないように腰が引けている弟犬ですが、よしとしましょうww。


こんなのも撮れていましたがね、笑。
「ママ、変な写真のせないで下さい」と犬たちが怒っております。ゴメン。


相変わらず散歩の写真はまともなのが撮れません。


やっと年の最後に一枚、兄犬の可愛い写真が撮れました。(前を見てないけど)

今年のお節は昨年同様、デパートの和洋中の三つのものにしました。


しかし味が今一。中華が一番ましなので、来年は中華のお節を頼むことにしました。(「生きて、忘れていなかったらね」by 夫)

では恒例の(かな?)昨年面白かった本の紹介をしましょう。
あくまでも私が読んだ本で、昨年発売された本ではないです。
そうそう他の人が何冊読んだか書いていたので、真似をして数えてみました。
そうすると、約284冊でした。(何故「約」がつくかというと、数え間違いがありそうだからですww)
一日一冊は無理でしたね。
この他にマンガがあるので、マンガも入れると300冊は超えています。
仕事を辞めて引きこもっているから…と言いたいのですが、読む時間は毎日寝る前の1時間から多くて3時間ぐらいです。

今年注目した日本人作家:
 澤田瞳子 『若冲』、『落花』
 一色さゆり 『光をえがく人』、『ピカソになれない私たち』
私は伝記物や画家やアートの世界を描いた作品が好きです。

外国ミステリー:
北欧のものがこの頃のお気に入りです。
アイスランド・ミステリー:
 アーナルデュル・インドリダソンの「エーレンデュル捜査官」シリーズ
ノルウェー・ミステリー:
 ヨルン・リーエル・ホルストの「警部ヴィスティング」シリーズ
スウェーデン・ミステリー:
 ルースルンド&ヘルストレムの「グレーンス警部」シリーズ 
 ヘニング・マンケルの「刑事ヴァランダー」シリーズ              
英米ミステリ:
 「刑事ハービンダー・カー」シリーズ
 「ワシントン・ポー」シリーズ
 「ジョー・タルバート」シリーズ

日本のテレビドラマ
 「黒猫ルーシー」、「幼獣マメシバ」、「犬飼さんちの犬」などの動物もの。
 「名建築で昼食を」、「ちょこっと京都に住んでみた」等テレビ東京系列のドラ  
 マが面白いです。
 「ヒロシのぼっちキャンプ」が自分の中では今年一番のヒットかな。  
 また山に行きたくなったけど、体力と膝がもたないか…。

外国のテレビドラマ
 「ブラウン神父」シーズン9、「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン1、
 「刑事ヴァランダー」

番外編でワークアウト動画:「Walk At Home」がメインでたまに「室内散歩」

個人的なことでは、昨年、ダイエットに成功しましたが、今年も引き続きやっていきたいと思います。
とりあえずの目標まであと3㎏。なかなか減りません。

コロナ禍で引きこもり生活を続けていましたが、今年はもう少しアクティブになり、犬連れでお出かけしたいと思います。もちろん人がそれほどいないところですが。
旅行は双子に会いに岐阜へ行き、家族で北海道の十勝地方を回りたいです。
海外へはまだ行けませんね。

昨年は戦争が始まり、世界的に不穏な感じになってきました。
その中で日本が果たすべき役割はなんなのでしょうか。
今の様子では政治不信が広まりそうな気がします。

とにかく2023年が穏やかで平和な年でありますように。
みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

ヘニング・マンケル 『ファイヤーウォール』2023/01/03

今朝、美容師さんから電話がありました。
コロナ感染か帰省先の東北から大雪で帰れなくなったのか…どっちかだろうと思ったら、コロナ感染でした。
神経質な人で、感染に気をつけているようだったのですが、もはやコロナは誰でもかかると思っていた方がいいですね。

犬たちは元気にお散歩です。


しつこく写真を撮ろうとするママに兄犬は胡散臭そうな顔をしています。



みんないっしょのお散歩では落ち着きなく動き回る弟犬。
何年も前に買ったマントが似合います。


カメラを向けると無表情に前を見つめる兄犬です。動かないとぬいぐるみみたいです(親ばか)。



昨年読んだヴァランダー・シリーズの八作目。

ヴァランダーに三年前の事件でアメリカ先住民の化粧をして復讐をした少年の母親から電話が来る。少年が精神病院の建物から飛び降りて自殺した。参列者がだれもいないので、ヴァランダーに葬式にでて欲しいと言う。
ヴァランダーは葬式に行く。

糖尿病は医師の忍耐強い指導のおかげで、週4回一時間の散歩をし、ハンバーガー・バーで食べるのを控えたので、血糖値が下がり、体重も減った。
それなのに同僚は誰もスマートになったことにコメントしてくれない。
交際相手がいないことがヴァランダーの一番の憂いだ。
娘のリンダは心配してヴァランダーに交際相手紹介サイトに登録してはどうかとアドバイスする。
このことが後にヴァランダーに災いをもたらすことになる。

十四歳のエヴァ・ペルソンと十九歳のソニャ・フークベリという二人の少女が、タクシーの運転手をハンマーで殴り、ナイフで刺すという事件が起る。
お金が欲しかったというが、ヴァランダーは彼女たちのことが理解できない。
しかし同僚のフーグルンドは理解できるかもしれないと言う。
彼女たちは「自分たちは必要とされていないだけでなく、歓迎されていないという」状況が見えてきて、暴れる。「暴力を振るうのは、現状への反発」だと。

逮捕された少女たちの態度はふてぶてしく、悪いことをしたとはこれぽっちも思っていないようだ。
ヴァランダーの尋問中に14歳の少女のエヴァ・ペルソンが母親を殴ったので、ヴァランダーは思わず彼女に平手打ちをしてしまう。

夜中の一時にスーパーマーケット近くのATMのそばで男が死んでいるという通報が入る。その男はITコンサルタント会社をやっていて、残高照会をしたようだ。心臓発作を起こしたのではないかと思われた。

ソニャは警官の隙を見て逃亡する。
その日、スコーネの四分の一が停電する。
変電所ではゲートが壊され、建物のドアが開いており、変電室でソニャの死体が見つかる。
一体ソニャはどうやって変電所まで行ったのか。
自殺か他殺か…?

そういう時にATMのそばで死んでいた男の主治医がやって来て、十日前に健康診断を行い、心臓の状態は二十代の若者と同じようなコンディションだったとヴァランダーに告げる。

タクシー運転手の件の報告書を読んでいるとホルゲソン署長が現れ、ヴァランダーがエヴァを殴った写真が掲載されている夕刊をヴァランダーに見せる。
署長はこれは職務違反の調査対象になると言う。
彼女はエヴァと母親が嘘を言っているというヴァランダーのことを信じていないようだった。署長に対する不信感が芽生える。

そんな頃、ITコンサルタントの男性の死体がモルグから盗まれる。
死体の代わりに変電所の継電器が置いてあった。

タクシー運転手とソニャ・フークベリ殺害事件とITコンサルタントの謎の死は繋がりがあるのか。
捜査を始めるが、ヴァランダーは苦手なコンピュータに立ち向かわなければならなくなり、疎外感と孤独感をつのらせる。

題名の「ファイヤーウォール」とは”防火壁”を意味し、ネットワークとネットワークの間に設置され、事前に決められたルールのもとで通してよい情報かどうかを判断し、不正アクセスやサイバー攻撃を防ぐ仕組みのことです。

50歳間近のヴァランダーはコンピュータが苦手で、同僚のマーティンソンに頼らなければなりませんでしたが、それを境にどうも二人の間は上手くいかなくなったようです。

「これからは、まったくちがうタイプの警察官が必要になるということだ。彼自身が身につけた経験や知識が必要ないというのではない。ただ、彼のような警官には参加することのできない分野があるということだ。
さらに言えば、自分が本当に年取ったことを受け止めなければならないということだ。新しい芸を習うことができない老犬だ」

警察でもIT社会に適応し、新しい技術を習得することが要求され、仕事内容が変化しています。
ヴァランダーはそういう社会に適応できない自分を、時代遅れの「老犬」だと言っています。
その上年をとったせいか、益々怒りっぽくなり、同僚に対して不信感を持ち、自尊心が傷つけられることを嫌い、より依怙地になっています。
ヴァランダーはわかってはいても、どうしようもない感じです。
チームのみんなもそんなヴァランダーと組むのは大変でしょうね。
ヴァランダーのチームはこれからどうなるのでしょうか。

デジタルネイティブ世代はベジタリアンが多いのでしょうか。ハッカーのモディーン君、にんじんジュースとかもやしとかオムレツとかしか食べないみたいですものね。
ヴァランダー世代は糖尿病に罹るほど、肉類が好きそうですwww。

マンケルは1990年代からIT社会に警告を与えており、そんな社会はもろいと言っています。
日本は未だにスウェーデンほどではないと思いますが、どうなんでしょう。

ドラマとは全くちがう展開ですので、どちらもオススメです。
次は警察官になったヴァランダーの娘、リンダが主人公のお話らしいです。

堂場瞬一 『小さき王たち 第三部 激流』2023/01/04



二十五年前、田岡総司の陰謀により、新人代議士に絡む献金事件を地検特捜部は立件できず、東日新聞が書いた記事が誤報になる。
地検特捜部の副部長・松永光正は九州に異動になり、検事を辞め、弁護士に、高樹治郎は会社にしがみつき、副社長にまで上りつめたが、息子の和希は誤報の責任を取らされ、所属はずっと地方部で、引越しばかり。
高樹治郎は孫の健介を高樹家の最終兵器として育てあげる。

一方田岡総司は連続当選9回、文科大臣と厚労大臣を歴任し、党では幹事長、政調会長、総務会長を経験し、71歳で引退したが、今は民事党の顧問をしている。
息子の稔が総司の地盤を継ぎ、一回目の選挙で当選したが、二回目は苦戦を強いられている。
総司は稔の娘の愛海は優秀で、稔にはない胆力がある、彼女が自分の後継者にふさわしいと思っている。
そのため新潟で顔を売っておいた方がいいと新潟のテレビ局NBCに入社させる。

2021年、コロナ禍の日本。
高樹健介は東日新聞の記者として新潟支局に赴く。
健介は仕事の合間に田岡稔のスキャンダルを追い、稔を落選させ、田岡王国を崩壊させようと画策していた。
しかし予期せぬことが起る。
愛海と健介は新聞社とテレビ局とは言え、同じ記者同士で接点もあり、いつしか二人は…。

50年にも渡るお話はこれで終わりになりました。
新聞記者の孫が男性で政治家の孫が女性ということで、ロミオとジュリエットみたいになるのかと思いましたが、悲劇ではなく未来に続く形で終わったので、よしとしましょう。
なんか第三部で急にスケールが小さくなっちゃって、読みやすかったけど残念でした。
令和は個の時代なんですかね。
もっと新聞記者に暴れて欲しかったです。


<わんこの一日>


夏と違い、陰が長いです。


どうやっても正面から撮らせてくれません。


そっぽを向いています(悲)。おやつが必要か…。


兄の真似をして弟まで…。

読んだ本2023/01/06

初出勤した夫曰く、「同僚が年末にコロナに罹って休んだ。息子が飲みに行きまくっているらしい」。
若い人たちは滅多に重症化しないので、我慢するのはもう嫌になったのでしょうね。気持ちはよ~くわかります。
年配者としては症状は人によるので、どうなるのかかかってみなければわからないのが、ロシアンルーレットみたいで嫌です。
医師が処方する薬は解熱剤だけで、買い物ぐらいはしてもいいと言うそう。
もはや防ごうとしても無理という段階ですね。

お正月は遅く起き、二食の生活だったのですが、普通の生活が始まり、朝食を食べ始めると、胃が痛くなりました。
三食は胃に負担なのかも。
胃の不調でやっとプラトー脱出できる…かな?


青木裕子 『これは経費では落ちません!10』
天天コーポレーションで税務調査が始まり、調査官たちがやって来る。
森若沙名子は想定外の事態が持ち上がらないかと心配している。
問題は吸収合併したトナカイ化粧品。大丈夫か…。
私生活では太陽との結婚話が持ち上がるが。

経理のお仕事をしている人にとっては身近な税務調査のお話です。
いよいよお話も大詰めです。
森若さん、生真面目過ぎですよぉ。太陽に結婚へのタスク一覧を渡すんですからね、笑。
次回の天天コーポレーションのみんなのリアクションが楽しみです。

小湊悠貴 『ホテルクラシカル猫番館 7』
ブライダルフェアの準備は着々と進んでいる。
ウエディングドレスは地元のドレスデザイナーに頼むことになる。
新作のドレスが作られることになるが、モデルはホテルの従業員をというデザイナー側の依頼で、紗良が選ばれる。
しかしドレスのデザイナーが要の元カノだった。
やっとつき合い出した紗良と要はどうなるのか。

なかなか進まない二人の関係ですが、ブライダルフェアをきっかけに上手くいくといいですね。
いつも書いてますが、こんなホテルがあったら、泊まりに行きたいです。

森晶麿 『チーズ屋マージュのとろける推理』
美藻はDV彼氏から逃れ、ひょんなことから神楽坂にあるチーズ専門のレストラン、マージュでウエイトレスとして働くことになる。
マージュのシェフの真沙流は料理の腕も確かなのだが、推理力が抜群で、お客さんの悩みやトラブルを次々と解決していく。
ついでに美藻の方の問題も…。

森さんというと、黒猫シリーズが好きなのですが、この本には美学やポーのお話は全く出てきません。チーズに関する蘊蓄も少ないです。そこが私としては残念。
ヒロインもただのおバカ女か(失礼)。

風野真知雄 『潜入味見方同心 五 牛の活きづくり』
兄の敵を取った魚之進は今度は上さまの毒殺未遂の容疑者捜しをしている。
そんな中でも食べ物に関する謎ーー傷だらけの麺のうどんや結びどじょう汁、牛の活きづくり、青い飯などーーが次々と持ち上がり、魚之進は謎解きに奔走する。
いつしか魚之進は兄を超えているのに、そうは思わず、兄嫁との仲も進まず、どうなるのか。

『チーズ屋…』はシリーズになるのかどうかわかりませんが、他のシリーズ物は面白く、すぐに読めますので、時間つぶしに何か読みたい時にどうぞ。

「ママ、あきらめてください」by 兄犬2023/01/08

二匹とママ、パパのお散歩で、ママは懲りずに写真を撮ろうとします。
しかし…。


見事にそっぽを向かれてしまいました。
それでもママは頑張りました。


アレレ…。


胡散臭そうな目の兄犬。


やっとこちらを見たと思ったら、弟犬が…。

これでママはあきらめがつき、弟は家で遊んでいる時に、兄はおやつで釣っている時以外は写真を撮らないことにします。
他の犬たちは可愛いお散歩写真が撮れているのに…(泣)。

ママも可哀想だけど、もっと可哀想なのがパパです。
後ろで水を飲まそうとしていますが、犬たちは見向きもしません。
暑い時は競うように飲むのにね。

人間は犬に振り回される運命なんですねww。

柚月裕子 『教誨』2023/01/10



吉沢香純と母の静江は東京拘置所の職員からの電話で、遠縁の死刑囚三原響子の死刑が執行されたことを告げら、驚いたことに、香純と静江が身許引受人になっているので、遺体か遺骨、遺品を引き取りに来て欲しいといわれる。
響子の祖父と、静江の父親が兄弟なので、響子は静江にとって従姪にあたるが、交流は皆無だった。
とりあえず一旦、遺骨と遺品を引き取り、あとで本家に相談することにして、香純は東京拘置所に行く。
刑務官の小林によると響子の最期は、執行直前まで静かな態度で立派だった。そして最期の言葉は「約束は守ったよ。褒めて。」だという。

香純は響子と小学生の時に一回だけ会ったことがある。
その時の印象から彼女がふたりの子どもを殺した極悪人とは思いきれなかった。

やっと本家の嫁の寿子と連絡が取れるが、響子の骨を三原の墓に入れることは頑なに拒まれる。
困った香純たちは響子の教誨師で東京の小平にある光圓寺の住職、下間に相談する。
下間は本家のある青森県中津郡相野町の菩提寺、松栄寺で葬ってもらえないか訊いてくれ、もし断られたら、彼の寺で供養してもいいと言ってくれる。
危惧したように松栄寺で断られたが、香純は松栄寺を訪れ、住職に直談判することにする。

松栄寺の住職の柴原は三原の家の複雑な事情を話し、香純に津軽日報社の新聞記者、樋口純也を紹介する。
樋口は響子の事件を担当した記者で、逮捕された後も事件について調べているという。
樋口は彼と響子は小学校の時にいじめられっ子同士だったことを語る。

香純は響子のことと彼女の最期の言葉は誰とのどんな約束だったのかを知りたいと思い、しばらく相野町に滞在し、関係者と会い、話を訊いていくことにする。

期待して読んだわりには、小さな町独特の閉鎖感や、不幸の連鎖、DV、いじめなどの諸々のお話がありきたりである上に、響子が自分のやったことに対して無自覚過ぎて、それほど感動しませんでした。
それに香純が響子にこれほどこだわる必然性が私には感じられませんでした。
これも映画になりそうですね。


<今週のおやつ>


見ておわかりのように、クリスマスのものです。
おやつがなかったので、やっと食べました。
缶とチョコのトナカイと帽子などがクリスマスを思わせますね。
ヴァレンタイン用のチョコもこれと似たものかしら?

おやつの力は偉大だなぁ2023/01/11



兄犬が前を向いて写真が撮れています。
そうです。おやつでつっているのです。


このキラキラした目はおやつしか見ていません。
彼の中ではおやつと食事、お散歩は同列で、おもちゃは最下位です。
(トリミングから日が経つとボサボサになってしまいますww)

弟的には兄とちょっと違います。
新しいおもちゃ>おやつ>古いおもちゃという順番です。


おもちゃで遊ぶのが大好き。


一度咥えるとなかなか離しません。


どうです、この嬉しそうな顔。


兄よりも表情が豊かです。


不敵に笑っていますw。

新しいおもちゃのカモシカ君の時は口でくわえたまま離そうとはせず、おやつを食べようとはしませんでした。
ママは取らないのにね。

北大路公子 『お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記』2023/01/12



久しぶりの北大路さんです。
前に読んだ本では雪かきとビールしか印象に残っていませんでしたww。
今回は彼女のお墓探しかと思って読んでみたら、びっくり。
あのお父様が亡くなっていたのです。
ご冥福をお祈りいたします。

というわけで、お墓はキミコさんのではなくて、お父様のなのです。
キミコさんによると、墓を買うという連載にしようと思って、何故か仁徳天皇陵とかの有名な墓地を巡り、「人にとっても墓の意味や死後の身の振り方を考え」ようと思っていたら…2020年2月、コロナがやって来ちゃいました。
残念ながら、どこにも行かずに北海道で考えなければならなくなります。
しかしキミコさんですから、お墓のことを真剣に考えるわけがない(失礼)。
成り行きで市営墓地の抽選に当たってしまい、三年以内に墓石を建てなければならなくなります。
なのになかなか動かないのは流石キミコさん。
お墓どころではなく、お父様が何もしないで亡くなってしまったので、彼の会社の後片付けまでしなければならないなんて、可哀想に…。
でもそれもなかなか進まないのはキミコさんの性格か。

相変わらず変わらないのは、雪との格闘です。
私は高校まで北海道にいましたが、雪かきをしたことがありません(ゴメン)。
知らなかったのですが、雪かきをするスノーダンプ(と言う名前だというのも知らなかった)のことを「ママさんダンプ」って北海道で言うんですって。
商品名にもなっていますね。
私が北海道で暮らしている時は「ママさんダンプ」なんて言っていなかったような気がします。
いつから言い出したのでしょうね。

そうそうこの頃北海道も暑くなり、父の葬儀の時に私は大汗をかいていました。
お年寄りあるあるで、本の中でキミコさんのお母様が8月だというのにフリースの割烹着を着てたりして、大丈夫かぁと言いたくなりました。
クーラーがないのは当たり前だったのですが、今はどうなんでしょうね。

かわいい猫さんが家族になるという微笑ましお話もありましたが、結局最後までお墓は建っていません。
一体どうなるのかしら…。
そのうちお父様の遺骨は人知れずどこかに埋められてしまうか、粉骨されて、知らないうちに撒かれていたりして…なんてことはなくて、次の本が出る頃にはきっとお父様のお墓が建っていることでしょう。たぶんね(笑)。

ヘニング・マンケル 『霜の降りる前に』2023/01/13



この本の主人公はまもなく30歳になるクルト・ヴァランダーの娘のリンダ・カロリン・ヴァランダーです。
彼女はストックホルムの警察学校を終えたばかりで、二ヶ月後に父親の勤めるイースタ署で警察官実習生として働くことになり、それまで父のアパートに厄介になっています。
リンダは早く仕事をしたくて苛立っていますが、予算がなく、仕事は9月10日からしかできません。
暇な時間を潰すため、リンダは十代のころの友だち二人とのつきあいを復活させます。
一人はイラン出身のセブランで、シングルマザー。もう一人は医学部で勉強しているというアンナ・ヴェスティンで、彼女の父親は彼女が5歳か6歳の時に妻と娘を捨てて姿を消しています。

ある日、ストックホルムから戻ったリンダは、アンナから大事な話があるから電話が欲しいというメモを見て電話をします。
電話に出なかったのでアンナの家まで行ってみると、アンナの様子が変です。
彼女は二十四年前にいなくなった父親をマルメの街中で見かけたと思うと言うのです。
半信半疑のリンダはアンナに一晩よく考えるように、次の日の五時に会おうと言って帰ります。
しかし次の日、アンナはいなくなります。
彼女のことが心配なリンダは母親のヘンリエッタに電話をしますが、ヘンリエッタはアンナの行方もアンナが父親を見かけたことも知らないようでした。

その頃、ヴァランダーは白鳥が燃やされ、牛が燃き殺されるという事件に関わっていて、サディストか動物虐待者の仕業ではないか、動物だけで終わらないのではないかと危惧していました。

なかなかアンナが見つからないことに業を煮やしたリンダは、ヘンリエッタの家に押しかけ、彼女が真実を話していないと思い、ヴァランダーの忠告をものともせず、アンナを探し続けます。

やがて文化地理学者の女性が行方不明になり、アンナの日記の中に彼女の名前を見つけたリンダはこの女性とアンナの間に何らかの繋がりがあることを確信し、調べていきます。
ヴァランダーはリンダの勝手な行動に激怒します。

ヴァランダーと父親も相当でしたが、リンダとヴァランダーも似たもの親子ですね。
どちらもすぐにカッとなり逆上し怒鳴り合うし、警察の規則をものともせず、勝手な行動をとるし…etc.。
ヴァランダーは経験があるからどうにかなってますが、リンダはまだ駆け出しのペーペーですよ。この先が思いやられます。

前作で心配だったヴァランダーとマーティンソンの関係でしたが、リンダの視点から書かれているためか、これといって何もありませんでした。
マーティンソンはリンダに知られ、ヴァランダーに告げ口されるのが嫌なのかな?

そういえば警官の父と娘というミステリーはよくありますが、警官の父と息子っていうのはあまりないように思いますが、どうでしょう。

ヴァランダー・シリーズも後二冊になりました。
名残惜しいです。

リース・ボウエン 『貧乏お嬢さまの困った招待状』2023/01/15



ジョージアナ(ジョージー)はダーシー・オマーラと結婚し、アインスレーでの初めてのクリスマスを迎えます。
愛する夫と家族と友人とのずっと夢見ていたハウスパーティを開こうと思います。
しかし招待状を出したのに、みんなそれぞれに用事があり、来られる人は母方の祖父しかいません。
そんな時に兄の妻のフィグから手紙が来て、ラノク城のボイラーが故障したのでロンドンにいるが、クリスマスはジョージーのお屋敷で迎えられないかと言うのです。暗に招待するように言っているわよね。
実はジョージーはフィグが大嫌い。
でも仕方なく兄家族を招待することにします。

ところがヨークシャ-に住んでいるダーシーの伯母のアーミントルードから手紙が来て、クリスマスのパーティに招かれます。
彼女は不気味な絵を描くいかれた女性です。夫が亡くなり、ヨークシャーの屋敷で孤独な生活を送っていたところ、かつて王妃陛下の女官をしていた関係から王妃の申し出を受け、サンドリンガムの敷地のはずれにあるウィンダム・ホールに引越したのだそうです。
どうも仲介人の口を通した、王家からの呼び出しのようです。

行きたがらなかった祖父を置いて、明日は兄家族を引き連れてウィンダム・ホールへ向かおうという日の夜、母親が現れます。
恋人のドイツ人、マックスが彼の母親とクリスマスを過ごすというので怒ってジョージーのところにやって来たのです。
相変わらず身勝手な母親です。

母と兄の家族を引き連れウィンダム・ホールに到着すると、ゲストとして国王陛下の狩りを手伝っているレッグ・ホーン少佐夫妻とサウスカロライナから来たハントリー大佐夫妻、アーミントルードのコンパニオンのミス・ショートがいて、遅れてデイヴィッド王子とミセス・シンプソンがやって来ます。
ロイヤルファミリーはクリスマスをサンドリンガム・ハウスで過ごすことになっているので、どうやら王子は彼女をウィンダム・ホールに滞在させることにしたようです。

次の日、ジョージーは王妃陛下に会いにサンドリンガム・ハウスに行きます。
王妃は昨年から王子の周辺で恐ろしい出来事が続いており、今年も何かが起るのではないかと危惧していました。

王妃の予感は現実となり、ジョージーは王妃から真相を探るように頼まれます。

ジョージ5世が亡くなる直前の1935年のクリスマスのお話です。
サンドリンガム時間というのが出てきましたが、ジョージ5世の父親のエドワード七世が狩り好きで、狩りが長くできるように30分時計を早めたことから始まり、
1901年から1936年まで続いたそうです。
国王によるクリスマス放送は1932年にジョージ5世が始めたそうです。
本に書いてあるように、当時デイビッド王子とミセス・シンプソンとのことは公になっていなかったようです。
とにかくミセス・シンプソンがとても嫌な女として描かれています。
実際はどうだったのでしょうか。当時王子が彼女にぞっこんだったことは事実のようですが。

イギリス貴族のクリスマスの様子がとてもよくわかりました。
色々と面倒なところもあり、庶民の方がいいなと思ったりしましたけどね、笑。
次回、ジョージーはベリンダから手紙をもらいフランスに行くようです。
ココ・シャネルが登場。何が起るのか、楽しみです。


<今週の美味しいもの>


フルーツサンドです。
愛知のスーパーが売っているものです。
クリームが甘すぎず、あっさりしたフルーツサンドです。
果物がそれほど甘くなくて、ちょっと残念でした。

<今日のわんこ>


散歩の後、しつこいママは諦めずに写真を撮ろうとしました。
でも兄犬はあくまでも意志強固で目をそらします。
パパは相変わらず誰も飲まない水を持っていますwww。