鳴海章 「浅草機動捜査隊」シリーズ2014/11/21

鳴海章さんの本を初めて読んでみました。
kindleでセールになっていたので、どんなものかと思ったのです。
それじゃなければ、知らない作家の本をなかなか読みませんもの。

機動捜査隊は、普段は「捜査車両に二名で乗車し、担当管轄内のパトロールに従事」しているのですが、事件が発生すると事件現場に真っ先に出動し、「事件の初動捜査」に当たります。
機動捜査隊は初動捜査だけを行い、その後、捜査が長期化する場合は刑事課やそれぞれの担当課に引き継ぐのです。
たいていベテランと若い刑事がパートナーになり、仕事が認められれば、あこがれの捜査一課に抜擢されることもあるとか。

浅草日本堤分駐所のベテラン刑事辰見悟郎と新米刑事の小沼は機動捜査隊でコンビを組んでいます。


『マリアの骨』
辰見が二十年以上も前に恋愛感情を持ち付き合っていた元吉原のソープ嬢大川真知子が絞殺死体で見つかります。
辰見は火葬場で真知子の娘の亜由香と彼女の骨を拾います。
八ヶ月前に起きた女性絞殺事件と真知子の事件が何らかの関係があるのではないかと思った辰見は独自に捜査を始めます。

『月下天誅』
谷中墓地で「最後のフィクサー」髙橋天山が日本刀で首を刎ねられ殺害されます。
初動捜査だけで、その後は事件にタッチしないと知りながらも、辰見と小沼は独自に捜査を行います。

『刑事の柩』
殺害された大川真知子の娘の亜由香から相談をしたいと呼び出された辰見は東京で彼女と会います。
亜由香は富山県の叔父のところに身を寄せています。
彼女の友達が誰かに付きまとわれているというのです。
その頃、富山県では連続猟奇殺人事件が起こっていました。
辰見は亜由香が何かを隠しているのではないかと思い、知り合いから富山県警の刑事を紹介してもらい、富山は向かいます。

『刑事小町』
浅草機動捜査隊に班長として「持っている女」稲田小町が赴任してきます。
彼女が幽霊病院でたまたま首つり死体を発見します。
その死体が弁護士のものであることがわかり、彼が関係していた凶悪事件の関係者の復讐殺人の可能性が浮かび上がります。

辰見は三年後に定年だからかどうかわかりませんが、今回から新しく女性刑事が登場し、彼女が辰見の代わりに活躍するようになります。
小沼はわき役ですかぁ。かわいそうに。

警察と言えば、捜査一課ばかり注目されていますが、機動捜査隊などというのがあったんですね。
知りませんでした。
女性刑事の小町がどういう活躍をしていくのか興味が持てますが、辰見の渋さも捨てがたいです。




だんだんとやんちゃになってきたヨーキーです。
今日は遊んでいる時に鋭い歯が指に刺さりました。
とっても痛くて、血がでました。

とにかくうんちを踏むのだけは止めて欲しいです。