明けまして おめでとうございます。 ― 2016/01/01
明けまして おめでとうございます。
2年続けて忌中だったので、やっと新年を祝えます。
まず、犬たちからおめでとうを。

今年、四歳になるというのに、幼い雰囲気の兄犬です。

ちゃっかりもんの弟は写真の時にはポーズをとります。

二匹共に昨年は病気もせずに元気でした。
今年も元気でいてもらいたいものです。
今年最初のお散歩は、相変わらずのグイグイでした。

弟は私が後ろにいると、何回も振り向きます。

二匹一緒が好きみたいで、兄犬はご飯を先にやると、弟を待つことがあります。
弟は絶対に待ちませんが(笑)。
今年も犬たちから癒しをもらい、元気に飛び回ろうと思います。
森晶麿 『黒猫の回帰あるいは千夜航路』 ― 2016/01/03

昨年末に読んだ本の紹介です。
黒猫シリーズの6巻目。今回は短編集です。
黒猫はパリに、付き人は東京にと別々の二人。
パリでテロが起き、付き人は黒猫の安否が気にかかってしょうがないのですが、彼からは連絡が来ません。
イタリアでのことがあり、二人の間はより近くなったと思ったのに。
付き人は博士課程を修了し、博士研究員となり、大学に残っています。
そんな時に母が検査入院することになり、付き人は気が気ではありません。
黒猫と付き人の関係が徐々に深まっていく様子と付き人が研究者として成長していく様がいいですね。
なんで黒猫はパフェがあんなに好きなんだろう?
私なんかここ数年、パフェなんか食べたことがないのに。
頭を活性化するには糖分が必要だからだろうかしら?
頭を使わなくなった私ですが、町に出かけてお正月の和菓子を買ってきました。
「花びら餅」です。
味噌餡の中に牛蒡があるという変わったお菓子ですが、好きです。
うっすらと桃色が透けている様子が春が来たという感じです。

うさぎ饅頭もついでに買ってきました。
花びら餅は京都旅行のお土産に買ってくるのですが、ここ数年、京都に行かないので今回は阿佐谷のうさぎやで買いました。
味噌餡が京都のよりもどっしりした感じです。
兎饅頭は皮が固かったけれど、夕方になるとこんなもんでしょうか?
みなさん何十個もお買いになってましたが、家は少量なのですぐに買えました。
ウィリアム・ケント・クルーガー 『ありふれた祈り』 ― 2016/01/05

1961年、ミネソタ州の田舎町に住んでいる13歳のフランクの目から見た悲劇が淡々と描かれています。
弁護士を目指していたのに、従軍して帰ってきてから牧師になった父。
父の弁護士としての成功を望んでいたのに、牧師の妻になり不満を抱いている芸術家肌の母。
音楽の才能があり、ジュリアードに行くことになっている、家族の期待の星で美しい姉。
フランクと仲のいいどもりの弟。
平凡ながら幸せに暮らしていたフランクたちでしたが、ある少年が電車に轢かれて亡くなってから、彼らの人生は変わっていきます。
母の姉にばかり向かう愛情を見ながら、淋しさを感じる少年たち。
弟はどもるために人から軽んじられ、からかわれるけれど、彼はじっと人を観察しています。
一方兄は大人の世界に興味があり、大人たちの会話を盗み聞きし、起こったことのすべてを知ろうとします。
知ることは必ずしも彼らにとっていいことではないのに。
ミステリーではあるけれど、アメリカに住む少年の家族の再生の物語でもあります。

赤いハートの他に黄色いボールもお気に入りです。
でも、同じ遊びに飽きてきたような感じです。
大崎梢 『空色の小鳥』 ― 2016/01/07

大崎さんの本では成風堂書店・シリーズや出版社の営業マンの話なんかが好きです。
そういう系統の本かと思って読むと裏切られます。
前に読んだ『ふたつめの庭』に系統としては似てますが、主人公がちょっと屈折しているところが違います。
27歳の独身男子、敏也は亡くなった兄の娘を引き取り育てることにします。
彼と兄は血縁がなく、母が兄の父である大企業のオーナーの後妻に入ったのです。
彼がそうしたのにはある理由がありました。
子育てにまつわるなんだかんだがありますが、いい友人の助けを借りてなんとか子育てをやっていくのですが・・・。
今までとは違う本を書きたかったのかもしれませんが、なんか違うなと思いました。
最初から最後が見えてしまいますもの。
設定に無理があるのかもしれません。
書店シリーズの続行を願います。
思い立って犬を連れて公園に行ってきました。

茶色い毛なので、落ち葉に中に混ざるとわかりずらいですね。
久しぶりの公園で、大はしゃぎの兄です。

見てください。
嬉しそうにしています。
一方、弟は内弁慶の外味噌で、家では大威張りで悪いことをするのに、外に出ると引っ込み思案です。
全く走りません。
この公園まで遠いので滅多に連れてこれません。
犬のために庭のある家に引っ越しましたが、次は公園の側の家に引っ越しましょうかね(笑)。
小川洋子 『琥珀のまたたき』 ― 2016/01/08

妹が亡くなり、父と母が別れ、三兄弟は父から貰った別荘で暮らすことになります。
兄弟は今まで使っていた名前を捨て、新しくオパール、琥珀・瑪瑙という名前を得ます。
母は外には妹を殺した魔犬がいると頑なに信じ、子供たちに別荘の外に行くことを禁じます。
彼らは閉ざされた家の中で父が出版していた図鑑で学び、独自の遊びをして暮すことになります。
そうするうちに琥珀の左目に異変が生じ、その中に亡くなった妹の姿が見え、彼は図鑑の片隅に妹の姿を描き始めます。
いつまでも続くと思えた彼らの世界ですが、いつしかかすかな亀裂が入り込んできます。
孤独な子供たちが作り上げる独特の世界がはかなくも美しいです。
小川さんはこう語っています。
「肉体は外には行けないけれど、彼らは彼らなりに想像力を働かせて壁の内側を自由に呼吸ができる楽園にした。こういう環境で人間が自由になるとしたら物語を頼りにするしかない。この小説を書いて思いましたね、『やっぱり人間には小説が必要なんだ』と」(産経ニュースより)
あさのあつこ 『闇医者おゑん秘禄帖』 ― 2016/01/09

闇医者とは、何らかの理由で子を産み育てていけない女の子堕ろしを行う医者のことです。
おゑんは江戸のしもた屋に老女と共にひっそりと暮らし、子堕ろしに来た女たちの話を聞いていきます。
そして、女たちに自分たちのこれからの人生を選ばせるのです。
男たちの言いなりになって子を堕ろすのではなく、一体自分は産みたいのかどうか、これからどうしたいのかを決めさせるのです。
彼女たちが決めた後は積極的に女たちの援助をしていきます。
三篇収録されていますが、二編は患者のことで、最後の「冬木立ち」ではおゑんの闇医者にならざるえなかった悲しい過去が語られます。
1月に第二弾が出るようです。
そこには闇医者になってからの過去が語られているのでしょうか。
久しぶりに恰好のいい姉さんに出会いました。
竹内 真 『図書室のキリギリス』 ― 2016/01/10

詩織は、カメラマンの夫が行方不明になって三年が経ち、離婚届が受理されたのをきっかけに、本格的な就職活動を始めようとしていた時に、自分の学校の司書をやらないかと音楽教師のつぐみに勧めらました。
はじめは司書免許も持っていないのにと躊躇したのですが、免許はいらないと聞き応募してみると、幸運なことに採用されました。
前司書さんを探しに行ったり、図書委員の生徒たちと触れ合ううちに、司書とい
う仕事が自分の天職であると、だんだんと詩織は感じ始めました。
図書館で働く人はみんな司書免許を持っているのだとばかり思っていましたが、そうでもないのですね。びっくり。
それに今はプライバシー保護の観点から、誰がどの本を借りたのかわからないはずなのに、その記録を詩織さんが見てます。
司書としてしてはいけないことではないでしょうか。
まあ、実際の司書さんからするとエッと思うことが色々とありそうですが、図書委員たちと色々なイベントを考えてやっているところなんかはおもしろそうでした。
読書会で読んでいた星野道夫の『16歳のとき』なんか高校生にもいいかもと思いました。(英語版はたぶんCrownの教科書に載っていたような・・・?)
ブックマークコンテストやブックトークとかおもしろそうですね。
そういえば、なんで私は図書委員をやらなかったのかしら?
若い頃の読書する楽しみを思い出せた本でした。
松岡啓祐 『水鏡推理』 ― 2016/01/11

万能鑑定士シリーズや特等添乗員シリーズの文科省版と思えばいいようなものです。
主人公は前シリーズと似た感じで、正義感が溢れすぎ、ちょっと周りから浮いている、美貌の持ち主水鏡瑞希。
省内勤務に向かないので、特別編成チーム「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」に配属されます。
瑞希は同僚の助けを借りながら、次々と不正を暴いていきます。
時事ネタを使っているのはおもしろいのですが、前シリーズと同じような感じで私的にはちょっと飽きてきました。
これもシリーズになるのかしら・・・?
吉祥寺に行き歩いていると、といつも外にお客さんが並んでいるお店がありました。
タイ料理の「アムリタ食堂」です。
開店と同時に入ってみました。
夜なのに子ども率が多いですね。

胃の調子が今一の状態が続いていますし、人間ドッグが来週あります。
前に人間ドッグの前日にタイのさつまあげを食べたら、慢性胃炎と書かれてしまいましたので、今回は辛い物を避けます。
ソースは少量しかつけないで食べました。
タイ料理ってソースをつけないと美味しくないですね(笑)。

↑牡蠣の入ったもちもちのお好み焼きっぽいの。
独特の雰囲気がいいお店です。
でも、私、パクチーと辛い物が苦手かも・・・。
パトリシア・コーンウェル 『標的』 ― 2016/01/12

マイアミに休暇旅行に行く前日に、自宅付近で射殺事件が発生し、スカーペッタは呼び出されます。
彼女の身辺に近頃不思議なことが起こっていました。
不審なツィート、後をつける車、クレジットの不正使用、庭に置かれた七つのコイン・・・。
マリーノはこの事件が他の事件と関連があると言いはっています。
調べていくと・・・。(ネタバレになるので書きません)
相変わらずスカーペッタはマリーノやルーシーに翻弄されていますが、なんで縁を切ってしまわないのか疑問です。
そのうちに大変なことになりますよ、と言いたいですが(笑)。
そんなことよりももっと言いたいことは、他の人も書いていますが、本が薄いのに値段が高いということです。
買うの止めようかとも思いました。
文庫本で千円以上するなんて、文庫にした意味がないですよ。
版権などがあるから翻訳物はお高いのでしょうが・・・。
時間がかかってもいいから次回からは図書館に予約しようかしら。
内容的には少し前のような感じが戻ってきたようです。
残念なのが、To be continuedってところ。
この事件が終わったら、スカーペッタはリタイアしそう。
身近な家族が亡くならなければいいのですが・・・。
『プラド美術館展』@三菱一号館美術館 ― 2016/01/15

美術展を見る前にエシレでお買い物と思っていたら、行列ができていました。
友人によるとテレビでバターケーキを紹介していたそうで、また火がついてしまったのですか・・・。
買うのをあきらめて『プラド美術館展』へと行ってきました。
小品が多く、有名な画家がいるにはいたのですが、これっていう迫力のある作品はありません。
それで怒る人もいるらしいですね。
室内も狭いので、人が群がっていると面倒になってサッサと通り過ぎてしまいました。
嬉しかったのは、ボスさんとブリューゲルさん(友達か?)がいたことです。

ヒエロニムス・ボス ≪愚者の石の除去≫
石ではなくて青い花が頭から出ています。

ヤン・ブリューゲル ≪花卉≫
ヤン・ブリューゲルは二人いて、親子です。お父さんは「花のブリューゲル」とか「ビロードのブリューゲル」と言われていたそうです。
同じブリューゲルでも作風が違う、別人のピーテル・ブリューゲルがいます。

ピーテル・ブリューゲル ≪バベルの塔の建設≫
これも見たかったので、うれしいですわ。
アレ、スペインなのにフランドルの画家の絵なのね。
私的にはボスとブリューゲルの絵が見られたので、まあいいか。
暖冬と言われていますが、中庭にバラの花が咲いていました。

1月にバラが咲いているというのは変ですよね。
展覧会は人が多すぎてじっくり見るという感じではなかったので、サッサと出て再度エシレへ。
今度は外にあまり人がいないので、並ぶことにしました。
残念ながら有塩バターのクロワッサンが売り切れで、無塩バターのクロワッサンとマドレーヌ、フィナンシェを買いました。
フィナンシェは焼きすぎかと思うほどこんがりしてますが、美味しいです。
いつも楽しみなランチはホテルメトロポリタンのTENQOOでビュッフェランチを食べました。

アミューズ ブーシュと前菜、サラダがビュッフェで、パスタかポークカレーとデザート、飲み物がついて2800円です。
味も美味しく量はほどほど。
隣の席が気にならないので、ゆっくりでき、珈琲を三杯もおかわりしてしまいました。
帰りに食パンが買いたくて、歩いて有楽町まで行ったんのですが、これまた長蛇の列。
次の焼き上がりまで40分以上もあるので諦めて帰ってきました。
前はすぐに買えたのに・・・残念。
最近のコメント