宮沢優 『放浪と土と文学』2006/02/10

アマゾンで高木護を調べてみると、『放浪と土と文学』澤宮優著が見つかりました。
すぐ買うことにしたところ、もう着きました。さすがアマゾン、速いです。
その本をペラペラとめくっていると、こういう言葉にいきあたりました。

「人間も動物と同じなんです。犬や猫と同じなんです。それを忘れたらいけません。人間は働いた、食べた、垂れた、寝ただけです。必要以上に儲けちゃいかんとです。・・・」

「私は日本がもっとも駄目だと思いますね。日本で一番偉いのは野良犬、野良ねずみなど、野良のつくものばかりです。ちょっと名の出た人間は全部駄目ですね。こんな人になろうという夢の対象にはできませんね。一生懸命働いても冷や飯を食っている人たちを取り上げたらいいと思います・・・」

「もう未来には絶望していますね、日本に限れば沈没前という感じです。もう滅びてしまうでしょう。無差別に人を殺すことや、虐めの原因を追及しても何もならないと思います。子供も大変なんです。夢も希望もない時代なんですから。殺した子供が特殊なのではなく、10人中10人が同じ考え、行動をすると思います」

「・・・生まれると人間はいろんなものを身につけてしまいます。年を取ると、肩書、学歴を捨てて裸で自然に帰って行けばよいのです。そのまま生き物の肥えになればいい。むしろ人間は滅んでしまって、後は虫に任せてしまえばよい」

なんという深い言葉でしょう。虚飾をとりさったら、何が残るのか。
素のままの人間として、これからの生き方の手本にしたいと思いました。

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