quiet colors

ウィノナ・ライダーがういういしい映画です。
修士論文を書いている最中のフィンは、恋人のサムからプロポーズされています。
彼女の親はヒッピーで、彼女が小さい時に別れているため、彼女は単純にプロポーズを喜べません。
愛に対して懐疑的なのです。
そのため何度もサムとケンカをしてしまいます。

フィンは論文に集中するために、カリフォルニアの祖母と大叔母の住む家で夏を過ごすことにします。
祖母たちとその友人たちは彼女の結婚を祝うために、キルトを作り始めます。
そのキルトのテーマは『愛の住むところ』。
彼女たち一人一人の『愛の住むところ』がキルトに綴られます。

夫が末期の病におかされていることが耐えきれずに、姉の夫と関係を持つ女。
モデルとして出会い、画家と結婚するけれど、夫の浮気に悩まされる女。
飛び込みが好きで、プールで夫と出会い、地質学者である夫の君にいろいろな場所を見せてあげるという言葉を信じ結婚した女。結局子どもが出きてしまい、家に縛り付けられてしまい、それを不満に思いくらしていたら、互いの愛は冷めてしまい、夫は出て行ってします。
黒人で、メイドとして働いていた家に来た白人の男の子を好きになり、子どもを宿してしまう女。
その娘でヨーロッパのあちこちで恋人を作り、ソウルメイトに出会うけれど、それっきり誰ともわからずに終わってしまう女。
いろいろな女達の恋愛模様が描かれています。

フィンは愛に悩み、プールで出会った男と浮気をしてしまいます。
彼女は母親が父親と再度結婚をするということを聞き、母親に文句を言います。
あなたたちのせいで、私は混乱していたと。
母親は「混乱していたのは私たち。あなたは26歳で、もう大人で、欲しいものを知っているわ。だたあなたは恐れているだけよ。だれかのせいにするのではなく、あなたの人生を生きなさい」と言うのでした。

愛の形は色々あり、この映画の中でそのそれぞれが紡がれていきます。
フィンがマリアンヌの恋人たちの話を聞いているときに、「愛する人と結婚するのと、友人と結婚するのとどちらを選ぶ」と尋ねる場面があります。
聞かれたマリアンヌは、「私はソウルメイトと結婚するわ」と答えました。
彼女のソウルメイトから貰った詩は、この映画の意味を表しているように思います。

"Young lovers seek perfection
Old lovers learn the art of sewing shreds together...
and of seeing beauty in a multiplicity of patches."