アリソン・ブレアン 『ザ・キル』2007/12/02

やっと第三弾を読み終えました。
今回のヒロインはオリヴィア・セントマーチン。
5歳の時に、目の前で姉が誘拐され、その後姉は殺されて見つかります。
犯人の腕のタトゥーを覚えていたため、犯人として捕まった男にそのタトゥーがあったので、オリヴィアはその男、ブライアン・ハリスン・ホールが犯人であると証言します。
成長して、オリヴィアはFBI研究所職員になります。

ある日、姉を殺したブライアンのDNAと姉についていたDNAが不一致であったことがわかり、ブライアンは釈放されました。
それを聞いたオリヴィアは自分のせいで、ブライアンが刑務所に入っていたことと犯人を野放しにしていたことを思い、真相究明に乗り出すことにします。
なんと犯人はその後も犯行を続けていたのです。
その頃、シアトルで少女の遺体が見つかります。
それは姉殺しと同じ犯人の犯行のようでした。
オリヴィアはFBI捜査官だと偽り、シアトルに行きます。

お約束のロマンスはもちろんありますよ。
殺人のやり方や犯人のキャラなど、けっこういい線いっているので、ロマンスが邪魔です。
ロマンスはさらっと書いた方がいいと思いますよ、アリソンさん。

ローラ・チャイルズ 『ジャスミン・ティーは幽霊と』2007/12/05

私の好きなシリーズ五作目です。といっても、ミステリーとして好きというわけではありません。
なんと言っても、出てくる美味しそうなお茶とお菓子がいいのです。本格的ミステリー好きに言わせると、邪道かもしれません。でも、好き好きですから。

インディゴ・ティー・ショップのオーナーのセオドシアのボーイフレンド、ジョリーのおじで、カーディオティック社研究開発副社長のジャスパーが、<ゴースト・ウォーク>の最中に殺されます。
<ゴースト・ウォーク>というのは、墓地で行われた慈善イベントで、南北戦争の英霊たちを素人役者が演じています。
セオドシアたちはこのイベントでケータリングをしていました。
ボーイフレンドのジョリーにおじを殺した犯人を捜して欲しいと頼まれ、セオドシアはまたまた犯人捜しを始めます。詳しくは本を読んでください。

お約束のお茶に関するよだれのでそうな場面を紹介いたしましょうww。

「チョコレートのお茶会」
白いテーブルクロスにココア色のオーガンジーを正方形に切ってのせ、中央のセンターピースは、チョコレートでできた小さな植木鉢。その中に白いティーローズを飾り、チョコレートの香りのするチャンドルをクリスタルの燭台に立ててテーブルに。
<特製チョコレート・メニュー>
一品目はチョコレート・サワークリーム・マフィン。
二品目はチョコレートとズッキーニのティーブレッドに、クリームチーズとオレンジ・マーマレードを塗ったもの。
三品目は洋なしのコンポートのチョコレートソースがけ。
その後に茉莉花茶風味のトリュフ。
<お茶>
チョコレート・シナモン・ベーゼルナッツ・ティー
チョコレート・オレンジ・ティー
チョコレート・チャイ。

う~ん、想像するだけでも美味しそう。チョコレートの香りと甘みで、胸焼けがしそうですね、笑。
インディゴ・ティー・ショップのようなお店があれば、毎日でもお茶を飲みに行きたいです。お茶もいいのですが、パティシエのヘイリーの作るお菓子は最高だそうです。食べてみたいなぁ。
本を読みながら、そば茶ともらった GATEAU FESTA HARADAのラスクを囓っています。
このラスク、意外と美味しくて、癖になります。一度お試しを。

重松清 『カシオペアの丘で』2007/12/07

「ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決してゆるしてもらえずに生きていくひとは、どちらが悲しいだろう」

あなたには幼なじみがいますか?
残念ながら、私にはいません。
この本を読むと、こんな幼なじみならいてもいいな、と思います。

北海道の元炭坑町、北都市に住んでいる幼なじみの4人、敏彦と美智子、俊介、雄司は小学校4年生の時に、丘の上でボイジャーを見ていました。
彼らはその丘を「カシオペアの丘」と名づけ、いつかこの丘に遊園地ができたらいいなと夢見ます。
しかし、4人の仲も、小学校5年の時のある出来事を境に終わってしまいます。
でもお互いを大事に思う気持ちはずっと残っていました。

大人になって、敏彦と美智子は結婚し、北都市に住んでいます。
敏彦は4人が別れるきっかけになる事件で、車椅子生活を余儀なくされました。
市役所に勤め、「カシオペアの丘」という遊園地の園長をしています。
美智子は大学は東京だったのですが、故郷に戻り、小学校の教師をしています。
炭坑町を牛耳っていた倉田鉱業の御曹司、俊介は倉田の姓を捨て、東京で結婚し、中堅の不動産会社に勤めています。
雄司は製作プロダクションのディレクターになっています。
このままでは、4人がふたたび会うことはなかったでしょうが、俊介が肺ガンにかかり、余命少ないことがわかり、故郷の北都市に帰ろうと思うところから物語は思わぬ方向へと向かっていきます。

人が生きていく業というものを考えさせられます。
誰も人を傷つけずに、生きてきたと言える人が、どれだけいるのでしょうか?
「ゆるし」を考えるときに、”人への”ゆるしを主として考えますが、”自分への”ゆるしも必要なのだということを教えられました。

涙なくして読めない本です。一人でそっと読んでください。
北国の厳しさと優しさと同時に、人間の善良さを感じてください。
また重松に騙されました。

コーディ・マクファディン 『戦慄』2007/12/09

NCAVCとは、「国立暴力犯罪分析センター」のことです。
この『戦慄』は『傷痕』の続きです。
主人公のスモーキーは、仕事で犯人を追っていた時に、その犯人に目の前で夫を殺され、レイプされ、顔や身体をずたずたに切り裂かれました。
娘は犯人を狙って撃った時に、盾にされ、彼女の弾丸を受けて死んでしまいました。
その後、犯人は彼女から家族を奪ったのみならず、大親友も殺し、親友の娘、ボニーを遺体に縛りつけて逃げていきました。
最後には犯人を追いつめて、勝利を得るのですが、スモーキーやボニーの心には、消えることのない傷痕が残されています。

今度の本では、ボニーを引き取り、優秀なスタッフとともに働いているスモーキーですが、クワンティコのFBIアカデミーの教官にならないかという誘いが来ます。
割のいい仕事で、銃で撃たれる心配もないし、家族を殺されたりする恐れもない。でも…。迷うスモーキーでした。

新しい第一歩を踏み出そうと、夫や娘の持ち物の片付けをしていた時に、三人殺された家の中で、16歳の少女が自分の頭に銃をつきつけており、スモーキーを呼んでくれと言っているという連絡が入ります。
その少女は美しく、6歳の時から「ストレンジャー」という男につきまとわれており、彼女が愛した人をことごとく殺されていました。

相変わらず、想像を絶する犯人の行為ですが、人間を描く技量はすごいです。
人間の悪を描きながら、人間の中に潜む善を讃えるミステリーです。

ジル・チャーチル 『愛は売るもの』2007/12/11

ジル・チャーチルのシリーズ物ですが、私は彼女の書く主婦探偵ジェーン・シリーズの方が好きです。
このシリーズは、リリーとロバートという兄妹が主人公です。
この2人、元は金持ちだったのですが、父親が死んでから貧困生活を味わい、その経験がなかったらまるっきりのお馬鹿兄妹ですわww。
特にロバートなんか、金持ちのお馬鹿息子だったでしょうね。

時はアメリカの大恐慌時代。
ちょうど大統領選挙の年です。
リリーとロバートは伯父から相続する予定の屋敷、グレイス&フェイヴァーの部屋を貸して収入を得ていました。

ある日、彼らの住むグレイス&フェイヴァーに怪しい人物がやってきます。
彼は部屋を求めており、一目をはばかる様子。
怪しいと思いながらも、背に腹は代えられない。
彼に部屋を貸すことにします。
ところがなんと、貸した部屋で殺人が起こり、殺されたのは悪名高きラジオ伝道師でした。

ちょうどその頃、町の小学校教師が休暇を取っており、兄妹は彼女が帰るまで代理教師を頼まれます。
一体教師はどこに行ったのでしょうか?

アメリカの大恐慌時代の様子が書かれていて、その頃の様子がよくわかります。
そのこと以外には残念ながら、あまりミステリーとしてはお勧めではありません。

リヴィア・J・ウォッシュバーン 『桃のデザートには隠し味』2007/12/15

新しいミステリー・シリーズです。
一作目は様子見ということで、これからどう展開していくのか見ていくとしましょう。
いろいろと作家も考えるもので、今回のヒロインは元歴史教師フィリス。
退職し、夫が死んだ後、広い家が残り、夫との思い出がある家を売るのも…と考え、知り合いの元教師で独身の人に部屋を貸すことにします。
ようするに下宿と同じですね。
お料理が得意なので、賄い付き下宿ということになります。

下宿人は元小学校教師で、80歳過ぎのボランティア好きなマティと元国語教師で男好きのイブ、料理好きでフィリスのライバル、キャロリンの三人。
そして、フィリスには結婚して独立している、一人息子の副保安官、マイクがいます。

彼らの住んでいる町は、桃で有名なテキサス州の田舎町。
毎年ピーチ・フェスティバルが開かれ、フィリスは桃料理コンテストに参加するのが生き甲斐になっています。
今年は優勝を狙っているのですが、昨年はライバルのキャロリンが優勝をかっさらっていきました。
今年もキャロリンは勝つつもりで、フィリスにチクチクと、嫌みを言います。
「どうせ私には勝てないわよ」みたいな。
そんなこんなで、女4人で平和に暮らしていたのですが、元教育長のドリーに頼まれ、男の元バスケットボール・コーチ、サムを下宿させることになりますが、キャロリンは大反対。
フィリスはキャロリンを下宿させたことを、いろいろな場面で悔やむことになります。

そんなある日、良い桃を手に入れようと行った果樹園では、オーナーが車の下敷きになって死にます。
桃料理のコンテストでは、フィリスの生姜を隠し味にしたピーチ・コブラーを食べた審査員長の元市長のドニーが死んでしまいます。
そして、ボランティアをしていたマティを迎えに行った高校ではひき逃げ事件が起ります。
殺人鬼が町に現れたのでしょうか?
下宿人のキャロリンが犯人の疑いをかけられます。
フィリスは親友のために、勝手に犯人捜しを始めますが、何かが引っかかります。

田舎の日常生活がわかるシリーズです。
キャロリンとフィリスは仲よくやっていけるのでしょうか?
最後は意外な人が犯人で、しんみりともさせられます。
二作目を読んでから、このシリーズの評価をしてみますね。
今の所、残念ながらインパクトなしですww。

佐藤正午 『彼女について知ることのすべて』2007/12/17

佐藤正午の作品は一時期集中して読んだことがあります。しばらく遠ざかっていたのですが、読む本がなくなったので、また読んでみることにしました。
彼が書く主人公は競輪や競艇をやる男性が多く、彼の本から競輪は車券、競艇は舟券ということを知りました。
こんなの知らなくてもいいことですがね。
自分の生活からは知ることのできない、男達の生態を知ることができて、本はたまに役に立ちますね(?)。

今回の本の主人公は競輪をやらないのですが、父親が競輪選手という設定です。
小学校教員で、なんとなく生きているという感じの、女にだらしのない男です。(こんな先生には教えてもらいたくないわね)
同僚と結婚するような雰囲気になっているのに、看護婦に誘われれば着いていき、果てはやくざ風な女の愛人に恐喝を受けたりします。
読みながら、ストレスの貯まる主人公の行動です。
そんなに看護婦の女を愛しているようには見えないのに、女が愛人を殺すという計画を立てたら、それに協力しようとしたり、なんか自分のない奴です。
結局、停電に遭い、愛人を殺しに行けませんでしたが、このことがいかにもという感じです。
女は彼を待たずに、自分で愛人を殺します。
話が行ったり来たりしながら、事件の全容が明かされていきます。
この話の展開が合う人にはいいのでしょうが、合わない人にとっては、イライラすることになるでしょうね。
私は結構好きだったりします。

横森理香 『40代・デトックス処女』2007/12/18

『地味めしダイエット』を書いた横森さんがデトックスに興味を持ちだしたのは、身体の痒みからです。
何をやっても治らず、更年期障害かと思い病院に行って調べてもらったのですが、ホルモンには影響はなく、有害ミネラルのせいだったらしいのです。
水銀と鉛の値が高レベルだったそうです。
それ以来、歯の詰め物をセラミックに替えたり、漢方を飲んだり、中国パセリの錠剤で毒だししたり、無農薬野菜を買い、果物・野菜ジュース(もちろんジューサーで絞る)を飲み、他にもヨガ、ピラティス、ベリーダンスをやる、などなど。
すごいです。とても私には出来そうもありません。
無農薬野菜なんて、私の行動範囲内には売っていません。
世田谷とか荻窪、吉祥寺などの方には、自然食品のお店があるのは知っているのですが、今住んでいるところにはそういうお店は皆無です。
宅配便は、仕事で家にいないことが多いので、無理があるし…。
身体にいい暮らしって、ある程度のお金があり(無農薬野菜は高い)、(自然食品の店を探し、買いに行く)暇がないと、なかなかできないように思えます。
一時期、ジューサーを買い、人参ジュースを飲んでみたのですが、続きませんでした。
あの機械を毎回解体し、洗うのが面倒だったのですもの…。
長生きをしたいとはいいませんが、死ぬまで元気でいたいです。
私にできそうなのは、食品添加物の入った食べ物を食べない、珈琲やお酒を飲まない、水をたくさん飲む、砂糖の入っているお菓子類を食べない、揚げ物や肉類の摂取を控える、炭酸入りの清涼飲料水は飲まない、ファーストフードは食べない、よく噛んで食べる、生野菜をよく食べる、間食はフルーツにする。以上ですか。
あ、後何か運動をしたいですね。
今興味があるのが太極拳。どこかにいい教室がないでしょうか?
後は、のんびり、明るく、人生を楽しむことですかね。
身体のデトックスを始めると、心のデトックスも進むようです。

「デトックスをしはじめると、感情面でも隠れていたものが出てきたりする。特に「怒り」。その他ふだん見て見ぬふりをしている感情のさまざまが、物理的な毒とともに表面に現れる場合も。」

横森さん、最後にはコーヒー浣腸までやっちゃったそうです。私にはできませんわぁ…。

エックハルト・トール 『超シンプルなさとり方』2007/12/20

『現代人のための瞑想法』という本を読んでから、余計なことを考えないようにと、努力していますがなかなか難しいものです。
自分では少しは雑念を払えるようになったと思っているのですが。
さとると、本当に気にならなくなるのでしょうか?
このエックハルト・トールの本は役に立ちました。
『現代人のための瞑想法』で分からなかったことが、この本で分かったからです。
上手く説明できるかどうかわかりませんが、一応書いてみます。

なんで思考がよくないのか。
それは「いま、この瞬間」に生きていないからなのです。
思考は「ほんとうの自分」ではないのです。
私たちは思考を自分では気づかないあいだに、自分と同一視してしまい、「にせの自分」を自分だと思っているのです。
自分の思考を「ほんとうの自分」だとみなしてしまうと、恐れを相棒にしてしまいます。
「恐れ」は、不快感、不安、いらだち、緊張、心配、病的恐怖などのかたちで表れるそうでうす。

「恐れ」がどういう時に起こるのかと考えてみると、「いま、起こっていること」にではなく、「これから起こるかもしれないこと」に対するものですね。
これは「未来」を見ていることになります。
「過去」のことを悔やんだり、執着することも同じですね。
過去は過去であって、今存在しないのですから。

こう考えていくと、私たちが苦しむのは、人生とは「いま」であるということを忘れてしまったからのようです。
「いま」を生きるための手段が瞑想なのです。
こう考えると、実にシンプルです。

病気についても書いてあります。

病気は、問題ではありません。エゴ的意識が人生をコントロールしているかぎり、問題なのは、その人自身です。(中略) もしも、現在、重病をわずらっているならば、さとりをひらくために、それを活用しましょう。人生で起こる「悪いこと」のすべてを、さとりをひらくために、活用するのです。「いまに在る」ことで、病気から時間の概念をとり去るのです。病気に過去や未来を与えてはなりません。強烈に「いま、この瞬間」に在る状態へと、自分を追いつめるために使うのです。それから、どのような変化が起こるのかを、見守りましょう

「手放す」ことをすれば、恐れと痛みは、内奥にある「大いなる存在」からわき上がる「心の平安」へと、変わってしまいます。

まだまだ「さとり」への道は遠いですね。
日常のちょっとしたことに対して、過敏すぎる自分をもてあましている感じです。
それだけ「エゴ」は強いということですか…。
 ボチボチやりましょう。

瀬尾まいこ 『幸福な食卓』2007/12/21

読んでいて、あまりにも登場人物がまっとうすぎて、そんなに頑張んなくっていいんだよと、声をかけたくなりました。
朝ご飯を、毎日家族全員で食べる家庭なんて、今時あります?
お父さんが、子ども達に、「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」なんて、宣言します?
「父さんのままでは支障を来しそうな気がしてるんだ」何て言います?

主人公、佐知子のお父さんは小学校教師で、一度自殺未遂をします。
その時から家族が変容していきます。
お母さんは家にいられなくなり、一人暮らしをしていますが、いつも佐知子たちに会いに来ています。
兄の直は、天才と言われるほど頭のいい子だったのに、高校を出ると大学には行かず、農業をしています。
佐知子は梅雨の頃になると、食べられなくなります。
一見すると、社会の落ちこぼれ家族に思えますが、違うんです。
この家族は、今の社会ではめずらしいほど、真面目な人たちなのです。

お父さんは、たぶんいい先生だったのでしょう。
その真面目さから、追いつめられてしまったのでしょう。
兄の直は、何でも完璧に出来たからこそ、少しのずれにも敏感になってしまい、「真剣ささえ捨てることができたら、困難は軽減できる」などといい、いい加減な人生を生きようとしているのです。
妹の佐知子は、これもいい子で、父の自殺前と同じ生き方を通そうとします。
しかし、頑張って入った兄と同じ高校で、くじ引きで学級委員になってしまった時にやりすぎて、クラスからつまはじきにされそうになります。
直はハデハデ女の小林ヨシ子に、佐知子はボーイフレンドの大浦君に救われます。
最後に悲しい事件が起こり、この意外な結末に納得のいかない思いをすることでしょう。

瀬尾さんは、独特のフンワリした文章で書いています。
中学生ぐらいの若い子に読んでもらいたい本です。