いじりめぐみ 『デブで悪いか!』2008/07/30

『デブで悪いか!』と堂々とタイトルにしていますが、副題がすごい。
「爆笑!猛獣妻の国際結婚バトル」です。
作者のいじりめぐみさんは、アメリカ人と結婚し、二人娘のいる自称猛獣妻です。
結婚してから15㎏太ったといいますが、我が身を振り返ると、18㎏で勝ってます。
全然自慢になりませんね。トホホ。
このエッセイを読むと、ご立派としかいいようがありません。
これぞ日本人の鏡。
これぐらいアメリカで自由奔放にやってくれている人がいると思うと、嬉しくなります。
彼女ぐらい文句が言えると、ホント、気分がよくなりますね。
「スーパーサイズ・ミー」でアメリカの給食に驚きましたが、彼女の書いた「お子様ランチUSA」にも出てきます。
彼女曰く、「アメリカで世にも恐ろしい光景に出会いたかったら、「うらめし」よりも「ひるめし」やあ」
いじりさんは「アメリカお子様ランチ肝試しツアー」なんてものを考えているようですが、「スーパーサイズ・ミー」なんて全然目じゃない。
給食のメニューがチキンナゲットとフレンチフライ。
野菜はというと、なんとケチャップだそうです。
子どものお弁当はというと…。
超肥満のモニカの主食は26センチぐらいの大きさのチョコレート・ケーキ。
マットはピーナッツバター&マヨネーズのサンドイッチ(ゲロゲロ)。
お嬢様のエミリーは、「Sポロ一番しょうゆ味」を生のままかじる。
野菜を食べているというライアンは、生のえんどう(!)とチョコレート。
これからは食育の時代だとか言って、学校での教育や給食などに力を入れていますし、日本の家庭での食事が心配されていますが、アメリカに比べりゃ、健全ですぜ。
アメリカ絶賛のエッセイの中では、ある意味、特筆すべきエッセイです。
第一作目の『デカくて悪いか!』も読もうと思います。