河合克敏 『とめはねっ!』2009/02/16

いろいろな漫画があるんですねぇ。書道漫画ですよ。こんなのあるんですね。

鈴里(すずり)高校には書道部があり、三名の女子部員がいます。
しかし、部として認められるためには部員が五人必要で、後二人足りません。
そんな訳で、目をつけられたのが、大江縁(ゆかり)。
たまたま教師に頼まれた書の道具を部室に持って行った時に、女子が着替えているのを見てしまったため、無理やり書道部に入れられてしまいます。
彼はカナダからの帰国子女です。
ということは、日本みたいに授業に習字なんてないので、まったくの書道初心者。
もう一人、書道部に引きずり込まれたのが、柔道の期待の星、望月結希。
しつこく迫る男を背負い投げした時に、たまたま通りかかった縁に男がぶつかり、縁は手の骨を折ってしまいます。
かかわりあったら最後。
望月も書道部の魔の手に落ちたのです。
全くの初心者の二人が、どうなることやら。

面白いと思ったのが、歌の歌詞を書いたものです。
書には楷書、行書、草書、隷書、かななどがありますが、これらは主に漢文や古文のお手本を参考に書いていきます。
しかし、そういうものとは違い、近代詩文書というものが新しくできました。
漢字とかなのまじった現代文を素材にしたものです。
この近代詩文書にはお手本となるものがなく、自分の感性を使って書くので、どちらかというと絵画に近いものがあります。
ここで性格が出るのですが、私はお手本のない近代詩文書は見るのは好きですが、自分では書けないなぁと思ってしまいます。(一応私、書道四段)
書道のパフォーマンスが出てきますが、本当にそんなことやっているんでしょうか?
読者からも書道作品を募集しています。
腕に覚えのある方は応募してみるのもいいかも。

一見とっつきにくい書道を、わかりやすく、エンターテイメントにしてしまった河合克敏さんはえらい!