堂場瞬一 『時効の果て』 ― 2025/02/18
警視庁追跡調査係シリーズの十作目。

「週刊ジャパン」に時効になっている31年前のバラバラ殺人事件の核心に迫る新証言が飛び出したという記事が載った。
追跡捜査係の沖田は十二年前の放火殺人事件で名古屋に出張しているので、西川が非公式に捜査をすることになる。
そこに岩倉剛から電話がくる。
この事件は岩倉にとって警察官になる原点だった。
岩倉はこれは俺の事件で、誰にも渡したくないと思い、追跡捜査係が調査するなら、自分も一枚噛ませろ。個人的に勝手に動けないので、追跡捜査係から正式にヘルプの要請をしてくれというのだ。
理論派の追跡捜査係の西川と南大田署刑事課の岩倉はコンビを組み調査することになるが、だんだんと岩倉が暴走気味になる。
やがて「書斎派」の西川と「アウトドア派」の岩倉の違いが顕著になっていく。
沖田の登場が少なく、その代わりに「ラストライン」シリーズの岩倉剛が西川とバディになります。
岩倉は年の功があり、西川は位負けかな。
実は私、前にも書いていますが、おじさん臭プンプンのガンさんがあまり好きじゃないんです。
まあ、岩倉とうまくいく人がそもそもいそうもありませんけどね。
一人で勝手に捜査をやってましたが、最後の方で西川に任せることもあり、安心しました。だってこれはラストラインシリーズじゃないんですから。
やっぱり西川と沖田のコンビの方がいいですねww。
今回の追跡捜査係は庄田と三井が異動し、後任に二年限定で捜査一課特殊班から牛尾拓也、所轄の刑事課から林麻衣が加わりました。
無口な大竹君はまだいます。
庄田と三井が出てきて、嬉しかったです。
シンガポールにいるからと、調査を頼むのはいけませんね。
シンガポールには一日だけいたことがありますが、そんなに観光するところがないんですかね。
これでやっと追いつきました。
追跡捜査係シリーズ、出版されているものは全て読みました。
シリーズの全てを知りたい方はこちらをご覧ください。最後に書いてあります。
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