「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」を観る ― 2025/02/27

チューダー朝第二代のイングランド王ヘンリー8世(1491年-1547年)の六番目の妻、キャサリン・パー(1512年-1548年)は、メアリー(最初の王妃、キャサリン・オブ・アラゴンの娘。後のメアリー1世)とエリザベス(二番目の王妃、アン・ブーリンの娘。後のエリザベス一世)姉妹を宮廷に呼び戻し、庶子の身分から王女の身分にもどし、エドワード王子(三番目の王妃、ジェーン・シーモアの息子。後のエドワード6世)に継ぐ王位継承者として認めさせた。
エリザベスとエドワードの養育を任され、彼らの教育に務め、彼らから慕われていた。
ヘンリーがフランス遠征に行っているときに、キャサリンは国王代理として摂政を任されていた。
この頃、宗教改革によりカトリック教会とイングランド国教会の対立があったにもかかわらず、キャサリンは七年ぶりに幼馴染みの説教師アン・アスキューに会いに行く。
急にヘンリーが遠征から戻ってくるという連絡がくる。
異端者とされているアンのことを心配し、キャサリンは再びアンに会いに行き、逃亡資金にするようにとヘンリーからもらった首飾りを渡す。
アンは捕まり、火刑に処せられ、彼女の仲間が持っていた資金の提供者は誰かと憶測が出回る。
ヘンリーは肥満体で、怪我が元でできた脚の腫瘍がひどくなり、急遽遠征先から戻って来たのだ。
彼は寝込むことがあり、激昂すると手がつけられなくなった。
キャサリンは彼の機嫌を損じないように接していた。
しかし、キャサリンが異端者であるという密告があり、彼女は調べられる。
危険を察して、キャサリンは証拠になりそうな物をすべて処分する。
しかし、ある者の裏切りでキャサリンは絶体絶命の状況に・・・。
ヘンリー8世の妻は6人います。
一番目の妻はキャサリン・オブ・アラゴンで、兄の元妻、6歳年上。教養もあり、思慮深く、良妻だったのに、離婚される。
二番目の妻はアン・ブーリン。気性が激しく、口達者。ヘンリーに疎まれ、姦通罪で処刑される。
三番目の妻はジェーン・シーモア。アン・ブーリンに仕えていた、従順な女性で、男児出産後に惜しまれながら亡くなる。
四番目の妻はアン・オブ・クリーヴズ。ドイツのプロテスタント有力貴族の娘で政略結婚だったがヘンリーが気に入らず、半年で離婚する。
五番目の妻は30歳年下のキャサリン・ハワード。奔放な性格で、姦通罪で処刑される。
六番目の妻はこの映画の主人公、キャサリン・パー。ヘンリーの前に二度の結婚をするが、夫に先立たれている。聡明で心優しい女性だったが、男性運には恵まれていなかったらしく、ヘンリーの死後に元恋人のトーマス・シーモアと結婚するが、エリザベスと浮気され、女子を出産して一週間もたたないうちに逝去する。
ジュード・ロウがヘンリー8世を演じていますが、かつてのイケメンの面影は何処に?
巨大なお尻を見てびっくりしました。
この映画のために太ったのか、実際に年を取ってから太ったのか?
残虐なサディストのヘンリー8世を見事に演じきっています。(もっと残虐でもよかったぐらいですww)
キャサリン・パー役のアリシア・ヴィキャンデルはスウェーデンの女優。
北欧の人は英語ができるのは知っていましたが、発音は英国式ですよね。
ジュード・ロウに負けない演技力でした。
ヘンリーはクソ(失礼)でしたが、とにかく衣装とか宮殿の中とかが美しく眼福でした。
この映画には史実と違ったところがありますので、見て確かめてみてください。
タイトルとかエンドロールが斬新で、私には映画とは合っていないように思えました。
監督の趣味なんでしょうかね。(監督はブラジル人です)
「愛を耕すひと」同様に歴史物が好きな人にピッタリな映画です。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2025/02/27/9757538/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。