ピーター・トレメイン 『蛇、もっとも禍し』 ― 2009/12/03

七世紀アイルランド南部のモアン王国の王の妹で修道女、そしてドーリィ(法廷弁護士)でもあるフィデルマが活躍するシリーズの三作目です。
”三つの泉の鮭”修道院の井戸で、頭部のない女性の死体が見つかります。
フィデルマは調査を命じられ、ロス・アラハーから海路で女子修道院に向かいます。
その途中で乗組員がひとりもいない大型船に遭遇します。
その途中で乗組員がひとりもいない大型船に遭遇します。
船内を調べると、友のエイダルフにフィデルマがあげた祈祷書が残されていました。エイダルフに何が起こったのでしょうか。
”三つの泉の鮭”修道院で事件の解明を目指すフィデルマでしたが、今回は結構大変です。というのも、院長を筆頭になかなか一筋縄でいかない修道女たちが現れるからです。
修道女というと、エゴを捨てた人というイメージがあったのですが、まあ、そこは人間です。なかなか悟れないようですし、修道院にも世俗的な権力争いなどもあるのです。修道院もひとつの社会ですからね。
アイルランドには元々土着の信仰があり、後からキリスト教が入り、そのキリスト教も複雑で、アイルランド五王国のキリスト教教会とローマ教会があって、その間には軋轢があったようです。
私など全くわからないので、さらっと読み飛ばしていますが、詳しく調べるとおもしろそうです。
不思議の国、アイルランドです。
私など全くわからないので、さらっと読み飛ばしていますが、詳しく調べるとおもしろそうです。
不思議の国、アイルランドです。
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