「ジュリー&ジュリア」を観る ― 2009/12/28
本は内容があまりにもNYのOLっぽいので、好みではありませんでした。でも、映画の評判はいいのです。それで思い切って観てみました。
本の中身は政府機関で働いているジュリーの日常生活が主でしたが、映画ではジュリーの日常生活を少なくし、料理家のジュリア・チャイルドの人生を主としていて、それが成功しています。
本の中身は政府機関で働いているジュリーの日常生活が主でしたが、映画ではジュリーの日常生活を少なくし、料理家のジュリア・チャイルドの人生を主としていて、それが成功しています。

ジュリーはさえない政府機関で働くOL。学生時代には書くのが上手いと褒められたりしていましたが、文筆家になるという夢も諦めてしまっていました。その一方、友人達は仕事で成功しています。
ある日、これでは駄目だ、いつもやったことを最後までやらない、長続きしない自分を変えたいと思います。そこで料理が得意だったので、一年間でジュリア・チャイルドの料理本に出ている料理をすべて作り、ブログで発表することにしたのです。
なんとブログは大評判になります。ブログで料理以外に自分の思いも書き込んでいましたが、それがよかったようです。本を出さないかと出版社から電話が来るようになりました。
ジュリー役のエイミー・アダムズはショートヘアーでとってもかわいく、ジュリー役にぴったりですが、私は夫の方に注目しました。自分勝手な妻に振り回され、怒りながらも、優しくなぐさめ、勇気付け・・・大変ですねぇ。
妻はザリガニじゃあない、ロブスターごときにキャーキャー言っているんですから。(写真はロブスター殺しに固い決意で望むジュリーです)
なんとブログは大評判になります。ブログで料理以外に自分の思いも書き込んでいましたが、それがよかったようです。本を出さないかと出版社から電話が来るようになりました。
ジュリー役のエイミー・アダムズはショートヘアーでとってもかわいく、ジュリー役にぴったりですが、私は夫の方に注目しました。自分勝手な妻に振り回され、怒りながらも、優しくなぐさめ、勇気付け・・・大変ですねぇ。
妻はザリガニじゃあない、ロブスターごときにキャーキャー言っているんですから。(写真はロブスター殺しに固い決意で望むジュリーです)

この映画の真の主役はジュリア・チャイルドです。

ジュリアは身長185cm、甲高い声のおもしろい話し方をする女性です。
40歳頃まで政府機関で働いていて、職場で外交官のポールと出会い、恋に落ち、結婚し、彼の赴任地フランスまで着いていきます。
フランスは彼女を魅了します。なんといっても食べることの大好きな彼女ですから。
他の外交官夫人たちは帽子作りに熱中するのに、ジュリアはそれにあきたらず、夫に愚痴ります。そうすると夫は何が好きなんだと聞きます。
すかさず "EAT" と答えるジュリア。
料理学校ル・コルドン・ブルーで料理を学ぶことにするのですが、奥様相手のレッスンはつまらないので、プロ養成クラスに入ります。回りは男性の軍隊のコックたち。負けず嫌いの彼女は家でも特訓。彼らから賞賛を勝ち取ります。
でも、終了証書はもらえません。
そんな時、料理本を執筆中の女性2名と友達になり、協力することになります。ポールの転勤先でも執筆を続け8年間。なかなか出版することができません。
夫のポールはそんな妻を陰ながら支え、勇気付けます。彼も赤狩りなどで嫌な思いをしていたのですが。
そして、やっと彼女の努力が報われ、料理本が出版されることになります。
本当のジュリア・チャイルドが映画のジュリアと同じように陽気な明るい、太っ腹のおばさんという感じなのかわかりませんが、ジュリアが出てくると、スクリーンがパッと明るくなり、楽しくなります。
メリルの演技が映画によっては鼻につくこともあるのですが、全くそういうことはありません。ジュリアそのものという感じです。YouTubeで見て比べてみました。そっくり真似をしているようですが、嫌味なところがありません。
実際のジュリア・チャイルドがオムレツを作るところを見たのですが、これがびっくり。いい加減で、失敗すると捨てるし、オムレツの形が変でも彼女は全然気にせず、フォークでちょちょっと形を整えていますが、日本の料理番組でそれをやったらその後誰も見ないでしょうね。彼女のおおらかなところがアメリカ人にうけたのでしょうか。フランス料理というと、なにやら格式ばった堅いイメージがあるのですが、彼女のように失敗してもどうってことないのよ、なんてやるとフランス料理が身近に感じられますよね。

左側の男の人が旦那さんですが、いい味だしてます。こんな旦那だったら欲しいです。彼女と一緒にいることを楽しんでいます。(内緒ですが、うちのと交換したいぐらいです)
メリルがでかく見えたので、特殊撮影かなにかしたのかしら?そう思っていると、最後の場面で見えたのですが、靴のヒールが20cmぐらいもありそうでした。撮影の時、大変だったでしょうね。
人生、美味しいものを親しい人と心行くまで食べて、楽しく生きなきゃ損。そんなことを思わせられる映画です。なんとなく落ち込んでいたら、是非見て下さい。元気がもらえますよ。
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