坂本 司 『ホテルジューシー』2011/04/11

昨日は谷中墓地から上野公園まで歩きました。
自粛しているから花見客が少ないということを聞いたのですが、そんなことなかったですよ。
やっぱりみんな、桜を見たくなって出かけたのですね。
少なくなったという外国人の方もいました。少しずつ少しずつ日常生活が戻っているという感じです。



桜もいいのですが、上野公園の若葉がきれいでした。



シンデレラ・ティース』の主人公サキの友達、ヒロちゃんのバイトの話です。


ヒロちゃんは大家族の長女ということもあり、サキとは違いしっかりもんです。
サキがのんびりしているので、ついつい手伝おうと思ったりもしますが、そこは抑えて、サッサと沖縄でバイトをすることにしました。

ヒロちゃんが『プチリゾート・南風』という石垣島のホテルで働いていると、オーナー夫人に、お世話になった人がいる那覇のホテルが困っているので、那覇のホテルに行って働いてもらえないかと頼まれます。
人に頼まれると嫌と言えないのがヒロちゃんです。

那覇のホテルは『ホテルジューシー』というなんか変な名前。
嫌~な予感がします。
このホテルは二階から四階までは普通のマンションなのに、五階から七階がホテルという不思議な作りです。リピーターや口コミ客が多いそうです。

安城というオーナー代理は昼間はへたれなのに、夜に人格が変わってしまう人。
通いの調理担当が比嘉照子さんで、お掃除は二人のおばあさん、センばあとクメばあがやります。

従業員も変わっているだけでなく、お客も変わっています。

いつもいい子でしっかりしていると言われていたヒロちゃんは、自分の価値観と合わないものは拒否ってばかりいました。
しかし沖縄の空気に触れて、だんだんと変わっていきます。

「世界は柿生(ヒロちゃん)がいなくても回るし、このホテルもいなけりゃいないでなんとかなる」
「いなくてもなんとかなるけど、いたらもっと楽しい。そうでしょう?」

なるほど。
人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い、かな、笑。

『シンデレラ・ティース』のサキはどこまで行ってもお嬢さんという感じですが、ヒロちゃんはしっかりものの仮面を捨てたら怖いものなしですね。
いい大人になりそうです。

沖縄の島に行って「たそがれ」てみたいと、また思いました。
いつ行けるかな・・・?

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