大崎 梢 『背表紙は歌う』 ― 2011/08/30

明林書房の営業マン、井辻智紀シリーズの第二弾です。
なんと、最後の「プロモーション・クイズ」に、あの威風堂が出てきます。
明林書房の主催する「宝力宝賞」を受賞した『宙のシグナル』のゲラを書店員さんに読んでもらい、推薦コメントを書いてもらおうとはりきる智紀でしたが、どこの書店員さんからもいい返事がもらえません。
やっとある書店員さんがコメントを書いてくれ、喜ぶ営業マン達でした。ところがコメントが入っていた封筒の中に変ななぞなぞが入っていたのです。どうも『宙のシグナル』の中の連作短編のひとつにあったなぞなぞに触発されて作ったようです。
そう、ある書店員さんとは、もうおわかりですね。威風堂のあの方です。
智紀はどちらのなぞなぞもチンプンカンプン。(私も同様です)
このなぞなぞのことが書店員さんの間で評判になります。
このきっかけを作ったのが、佐伯書店の営業マン、真柴。彼は何かおもしろそうなことがあると、すぐに首をつっこんでくる奴です。
今回は真柴のおかげで智紀も楽しめたようです。
この「プロモーション・クイズ」の他に4つの話が載っています。
人殺しはなくても、日常に潜む謎がおもしろい、こういう本が楽しいこの頃です。
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