横山秀夫 『64』2013/01/11



同僚がお正月に『64(ロクヨン)』を読むと言っていたので、貸してと言っておいたら、まだ読んでいないけれどと言って貸してくれました。ラッキー。
ページ数にして600以上。
それでもスラスラと読めました。
「このミス1位」とのこと。
そういえば、この人、『半落ち』とか『クライマーズハイ』、『出口のない海』を書いていたんですね。

64とは14年前(64年)の「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す符丁です。
身代金二千万を奪われ犯人は逃走。翔子ちゃんは殺されているのを発見されました。時効まであと1年になりました。

三上義信はD県検察本部広報室勤務。
刑事三年目にして広報に行かされたのをトラウマのようにして勤務してきたのに、ここにきて何故か広報室へ異動させられました。
娘は家出して行方不明。同じ年頃の娘の遺体が見つかると、妻と共に駆けつけています。
家に来た無言電話を娘からのと思い、娘は生きていると思って暮らしています。

警視庁長官が視察に来ることになります。
彼は「64」の遺族を訪問したいと希望します。今頃になって何故行くのか。
疑問に思った三上は彼の真意を探ろうとします。

ちょうど、その頃、轢き逃げ事件があり、犯人の実名を記者たちに教えなかったことから、記者たちとの関係は最悪の状態になっていました。
長官訪問時の協力を要請するのですが、記者たちの態度は頑ななままです。

組織に属するという事はこういうことなのかと思いながら読み続けました。
警察独特の隠蔽体質や権力争いに翻弄される広報室。
その中で三上がどう自らの立ち位置を確保し、立ち向かっていくのか。
一気に読ませられます。


我家の犬も七カ月になりました。
仔犬といえるのも六カ月までなのですね。
この頃、何やら荒れているのは思春期独特のものなのかもしれないと思い至りました。

寝ている姿もえらそうになっています。


夫曰く。「この頃、顔つきが変わった。犬らしくなってきた」


親の気持ちは微妙です。子犬のままでいて欲しいのですが・・・。

この頃しつけをどうしようかと考えています。
何回教えてもケージに自分から入りません。
ケージから出る時もお座りさせて待たせて、許しを与えてから出るようにしようとするのですが、「マテ」ができません。
どうやっても「フセ」になりません。
去勢手術がすんでから犬の訓練学校に行ってしつけかたを教わってこようかと話しています。
今のままではお出かけができませんからね。
なんとしても今年の夏は実家の北海道まで犬連れで行きたいのです。