柚月裕子 『孤狼の血』2016/02/05



広島大学を卒業し、一般の警察官採用試験を受け警察官になった日岡秀一は、交番勤務一年、機動隊二年を務めた後、呉原東署捜査二課の凄腕マル暴刑事、大上章吾の下で働くことになりました。
大上は警察表彰を何度も受けている反面、ヤクザとの癒着が噂されており、訓戒処分回数もワーストと言われていました。
大上の違法行為を繰り返すやり方に戸惑いながらも、いつしか日岡は大上の姿に魅了されていきます。

日岡たちは暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を調べており、その事件を突破口にして暴力団を壊滅させようと考えますが、そこには暴力団間の色々な思惑があり、抗争が勃発しそうな危ない状況になります。
衝突を食い止めるために大上は奔走するのですが・・・。

やっぱりと思うこともあったり、こういう風にマル暴刑事はできあがっていくのかと納得したり。
ちょっと私にはついていけない話でした。
男と男の闘いと熱い友情(?)。
女性の描くハードボイルドです。



飽きもせずに何回も持ってこい遊びをする弟。
このような必死さが人間にも必要かもしれませんね。