門井慶喜 『こちら警視庁美術犯罪捜査班』 ― 2016/02/06
やめればいいのに、またまた門井さんを期待を持って読んでしまいました。
新米刑事、三田村豪気が配属されたのが、全く専門外の捜査二課美術犯罪捜査班。
上司はバツイチ、子持ちの岸すみれ。
彼女にあきれられながらも、頑張って美術品についての知識を詰め込もうと努力するのですが・・・。
彼らが挑むのが、詐欺ビジネスを続けている美術品販売会社。
若い社員を使い、美術に疎い人たちを狙います。
美術品はレンブラントのエッチング、ロダンの彫像、仏像、キリコやゴッホの画。
この中ではキリコって知らない人が多いかも知れませんね。
彼の人となりは知らなかったので、「へぇ~」と思いながら読みました。
キリコに関して本文ではこう書いてあります。
「美術のくろうとなら誰でも知っていて、しかもしろうとは誰も知らないという絶妙のこの有名性ないし無名性は、それなりに頭のかしこさを自任する日本の客にはぴったりと自尊心を満足させるものだったのだ」
絶対に詐欺になんかあわないぞ~、とは言っていても、年をとって人恋しくなったらわかりませんね。
気をつけましょう。
がっつりした美術系ミステリを読みたい方は読まない方がいいでしょう。
コメディタッチのミステリです。
この頃、珈琲よりも紅茶を飲むことが増えました。
どちらもカフェインがあるのですが、珈琲は紅茶の2.5倍だとか。
茶葉を買うついでにランチもしてみました。
写っていませんが、紅茶はダージリンのロイヤルミルクティ。
メインはマッシュポテトとひき肉のグラタン。
隣の親子が仲良くアフタヌーンティをしていました。
「アリスのアフタヌーンティ」だそうです。
かわいらしいです。
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