今週読んだ本2019/09/13



丸山正樹『慟哭は聴こえない デフ・ヴォイズ』
デフ・ヴォイズ・シリーズの三作目。
手話通訳士・荒井尚人が関わった4つの事件が描かれています。
荒井は警察官と結婚し、子供が生まれました。
その子供は耳が聞こえません。

このシリーズを読むと、耳の聞こえる者には理解できない耳の聞こえない者のことがわかります。
何かあった時に110番や119番通報をしなさいと言われていますが、耳の聞こえない人はどうするのか。
病院で自分の身体のことをどうやって伝え、医師はどうやって説明するのか。
会社で耳の聞こえない人にどう関わるのか。
そして、もし自分の子供の耳が聞こえない時に。

毎回考えさせられる本です。

久坂部羊 『老父よ、帰れ』
45歳の矢部好太郎は認知症専門クリニックの宗田医師の講演に感銘を受け、認知症の父親を自宅マンションに引き取り、自宅介護をすることにします。
会社には介護休暇を申請し、自分で介護することになりますが…。

介護の大変さをそこはかとないユーモアを交えて描いています。
実際はもっと大変なんだろうなぁ。
親の介護はないので、自分が認知症になったら、どうしたらいいのかと考えています。

海堂尊 『氷獄』
バチスタシリーズのその後。
田口医師や白鳥が出てきて、懐かしいです。
新しく弁護士さんが仲間になりました。
次は裁判を書くのかな?

朝井まかて 『落花狼藉』
吉原の歴史をある女性を絡めて描いています。
残念ながら凡庸な内容で、なんとか読み終わったという感じです。
まかてさんの本は好きなんですがね。

お勧めは『慟哭は聴こえない』です。
どうぞ一読を。



昨日狂犬病の注射をした弟犬は元気です。
肝臓も餌のおかげで良くなっているようなので、次は二ヶ月後に血液検査です。
またブルブルするのかな。

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