松井今朝子 『縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記』2019/10/06



元大奥出身で常楽庵に住んでいる尼僧志乃が江戸で起こる殺人事件を解決していきます。
彼女は人の話を聞いただけで事件を解決していくというすごい女性です。
若い同心の仁八郎は事件の核心の近くまでいくのですが、定町廻り同心のできることには限度があり、いつも最後は志乃に頼ることになってしまいます。
いつもは志乃の口出しに腹を立てるのですが、今回は甘んじて受け入れるようになったようです。
特に藩が関係する事件には手出しができませんものねぇ。

仁八郎と町娘おきしとの関係もどうなるのやら。
結婚すると、いい夫婦になりそうですが、おきしに振り回される姿が目に浮かびます。
そうそう、何故仁八郎が志乃のところに様子伺いに行かなければならないのか、そして彼が何故志乃のお気に入りになのかがわかりました。
想像していたことよりたいしたことではなかったですが。

三作目がまだ出ていないようで、残念です。
二作で終わりなのかしら?