門井慶喜 『定価のない本』2019/10/14



敗戦から一年経った頃、神田神保町にある古書店の主・芳松が古書の山に圧し潰されて亡くなっていました。
彼と付き合いのあった同じく古書店主である琴岡庄治はすぐに現場に行きますが、事故と見なすには不可解なことがありました。
それを調べるためにもう一度事故現場に行った庄治は命を狙われ、GHQの兵士に助けられます。
このことがきっかけとなり、庄治はGHQの少佐から行方不明の芳松の妻・タカを探しに青森県の五所川原に行くようにと頼まれます。
偶然タカと会えた庄治は芳松の亡くなる前に書かれた注文帳の写しを見せられ、謎の人物の名前を知ることとなります。
その人物が芳松を殺したのか?
調べていく庄治でしたが、やがてある陰謀へと巻き込まれていくことになります。

GHQと神田神保町の古書店主たちの戦いです。
なんかあっさりと決着がついてしまい、物足りなさを感じました。
こういうことは実際にはなかったとは思いますが、お金でははかれない大事なものが敗戦でなくなってしまったということがあったのかもしれないと思いました。



餌をローファットの物に変えてから、弟の涙やけがなくなりました。
普通の餌は体に合っていなかったってことですね。
人間のように話ができませんから、人間の方から気をつけてあげなければなりませんね。