中山七里 『人面瘡探偵』2019/12/14



「人面瘡」とは「妖怪または奇病といわれているもので、体にできた傷などが顔などを持ち、意志を持ってしゃべったり物を食べたりする妖怪」だそうです。

相続鑑定士・三津木六兵の右肩には人面瘡が寄生しています。
三津木は人面瘡を”ジンさん”と呼んでいますが、このジンさん、口が悪く、寄生している六兵のことを見下し、いつも文句ばかり言っています。
ある日、信州の山林王である本城家の当主が亡くなり、六兵が遺産鑑定に派遣されることとなります。
鑑定していくと、二束三文だと思われた山林に価値があることがわかります。
しかし、長男が蔵で、次男が水車小屋で・・・と相続人が次々と不審な死を迎えていきます。
六兵はジンさんの指示を受けながら、事件を追っていきますが・・・。

「現代の横溝正史的ミステリー」と言われているようですが、その通りです。
中山さんも意識して書いたようです。
ジンさんはぴょん吉なんですって。
次作は『人面島』。
このシリーズ面白そうです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2019/12/14/9189195/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。