堂場瞬一 『小さき王たち 第一部濁流』2022/06/29

フィガロジャポンにイギリスで日本の女性作家の小説が人気だという記事が載っていました。

「村田や川上ら、イギリスで出版されている女性作家の作品の多くはフェミニズムを扱っています。読者は同情人物を通して日本の女性たちの感じている生きづらさを知り、自分たちを重ねて『女性に従順さを求める世の中で、どう調和していくか』という問題が世界共通であることを実感しているのだと思います」

この分析が正しいのかどうか私にはわかりませんが、日本文学が読まれているのは喜ばしいことです。
何度も書いてますが、これからの日本は技術ではなく、文化で勝負してはどうでしょうか、笑。


大河政治マスコミ小説三部作だそうです。
7月に二部、10月に三部がでます。

1971年12月、タンカー「ジュリアナ号」の座礁現場で、東日新聞新潟支局に赴任して4年目の新聞記者・高樹治郎は幼馴染みの田岡総司と再会する。
田岡は生まれも育ちも東京で、小学校から大学まで高樹と一緒だったが、父親の田岡一郎は新潟選出の代議士で、現在民自党政調会長の要職についている。
田岡によると大学卒業後に就職した商社は辞め、二年前から父親の秘書として今度の衆議院選挙の応援に来ているという。

新潟一区の定員は3。
長年田岡一郎とトップ争いをしてきた代議士が引退し、新潟出身の元大蔵官僚・本間章を後継候補としたが、県連ともめた元県議・東田が無所属で出馬してしまい、民自党は分裂選挙となった。
本間は官僚臭が抜けず、人間味がなく、人気がいまひとつだが、東田は若くてルックスもよく、女性人気が高いので侮れない。
田岡は本間を当選させるべく奔走する。

公示日から一週間後、高樹は政友党代議士・島岡孝太郎の選挙事務所で、責任者の服部から、本間陣営が首長や議員たちに金をばらまいているということを聞く。
高樹は捜査二課の刑事・畑山と話をしに行き、間違いなく、大規模な実弾攻撃が行われていると確信する。

選挙に勝つために清濁併せ呑む覚悟の田岡は買収工作に加担する。
高樹は不正を許さず、取材を進め、田岡を追い詰めていくが…。

新潟というと田中角栄を思い出しますが、この話には関係ありませんでした。
それにしても政治家ってものは…。
また選挙がありますが、こんなことやってるんでしょうかね。

「国家の不利益につながることは書かせない。マスコミをそんな風に変えていかねばならないんだ」

これが政治家の本音なのでしょうか。
今のマスコミは政治家にとって、ありがたい存在ですかね。
第一部はマスコミを応援したくなる内容でした。
それにしても警察は情けなかったわ。

第二部は1996年、高樹と同じ新聞記者になった息子が活躍するお話だそうです。


<今日のわんこ>
暑いので、家の中で遊ばせました。


そうすると、兄犬は置いてあったマスクを口にくわえ、離さなくなりました。
ママのそばに寄ってきては「取ってみろ」をやります。
弟はいつものようにおもちゃで「持って来い」をします。
ママは兄のマスクを取ろうとするのと同時におもちゃを投げなくてはならなくて、とっても大変でした。

遊びの後、兄犬が吐かないように少し餌を食べさせるのですが、兄はマスクを離さないので、餌入れに入れときました。
何が楽しいのか、犬の気持ちはわかりませんわ、笑。

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