南原詠 『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』 ― 2022/12/11
『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』の続編。

ミスルトウ特許法律事務所の弁理士・大鳳未来は、宮城県久郷村にある久郷いちご園の組合長・初田祐司から相談を受ける。
大手商社の田中山物産から「『絆姫』という名匠が当社が持つ商標権を侵害している」との通告書が届いたというのだ。
『絆姫』は初田の娘で宮城農工大・植物科学研究所の研究員の優希が開発したいちごで、突然変異だったため性質の固定化が遅れ、商標登録どころではなかったという。
通告書が届いたのが出荷の前日の夜だったので、未来はとりあえず出荷を一時中止にするように助言する。
田中山物産の調査部門は五年前から商標権の先取りビジネスを考えていた。
つまり有名になりそうな商品名を有名になる前に先取りして登録し、相手の足下をみて高いライセンス料を払わせようと目論んでおり、その最初のターゲットになったのが『絆姫』だったのだ。
運の悪いことに、有名なパティスリーのカリスがクリスマスケーキに『絆姫』を使うことが決まっており、『絆姫』の初出荷日にその大型コラボの情報を公開しちゃったので、もはや名称は変えられないという。
田中山物産はそこにあわせてカリスにまで警告書を送っていた。
未来はカリスから初田と結んだ契約通り、『絆姫』が原因で損害を負った場合、久郷いちご園が全責任を負うということで問題がないかと念押しされる。
ちょうどその頃、久郷村は隣町の和多利町から合併の話を持ちかけられていた。
和多利町はここぞとばかりに合併話を進めようとする。
さて、未来は田中山物産からの権利行使を損害なしで解決し、久郷いちご園による商品イチゴについての商標絆姫の自由使用を確保できるのか。
いちごというより身近なものを取り上げているからか、前作よりもわかりやすい内容で、読みやすいです。
とにかく絆姫の美味しそうなこと。
私の買うイチゴはハズレが多いので、絆姫のようなイチゴがあれば、絶対に買いますわ、笑。
話を戻すと、アッという展開で、よくこんなこと思いつくなと思いました。
弁理士という仕事のことがわかりやすく書かれていますので、お仕事の本としても読めますね。
そうそう、前回は未来の性格がマンガチックで極端すぎて嫌いでしたが、今回は普通になっていました。スイーツのことになると、我を忘れるのはご愛嬌、笑。
私はよく勘違いをしますが、前回同様にこのシリーズを書いた人が新川帆立さんだと思っていました。全く違い、南原詠さんという男性作家です。
えらい間違いですww。
<今週のおやつ>

AOSANのクリスマスブレッドです。
ナッツやらチョコやら何やらが入っている甘くて美味しいパンです。
犬たちにはクリスマス限定セットというおやつを買いました。
当たりの歯ブラシとうんち袋が入っていました(ラッキー)。

手前にあるのが、ウォーカーのミニミンスミートタルトです(もちろん人用よ)。
クリスマスが近付いたので、買ってみました。
停滞期になってしまったので体重の減少は諦め、増えなければいいとすることにしました。お正月後から再度頑張りますわ。
コメント
_ ろき ― 2022/12/13 03時35分50秒
_ Coco ― 2022/12/13 18時55分06秒
日本の果物は美味しいので、狙われていますよね。高級葡萄なんか相当被害を受けているようです。大変です。
ついにお菓子を食べてしまいました。だって美味しそうなんだものwww。
でも炭水化物は控えたので、カロリーはバッチリよ。野菜を沢山食べてるし。
今のところ太っていないので、いいとします。
ついにお菓子を食べてしまいました。だって美味しそうなんだものwww。
でも炭水化物は控えたので、カロリーはバッチリよ。野菜を沢山食べてるし。
今のところ太っていないので、いいとします。
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弁理士さんて科学技術にも法律にも強くて頭脳優秀。商標はまた別の戦略がありそうですが。
美味しいものがたくさん店頭に並ぶ今の時期、我慢のほうが体に悪いよね(笑)、無理しない程度に気をつけて過ごしましょう。