ラグナル・ヨナソン 『極夜の警官』2023/06/30

アリ=ソウル・シリーズの五巻目。
日本では第二弾として発売されています。
前にも書きましたが、このシリーズを読むなら『雪盲』、『白夜の警官』の次に読んで下さい。
できれば三巻目と四巻目が発売された後に読むと辻褄が合うんでしょうけどね。


シグルフィヨルズル警察署長だったトーマスは栄転してレイキャヴィーク署に異動し、その後釜としてヘルヨウルフルが着任した。
トーマスの後のポストを望んでいたアリ=ソウルは彼とは距離を置いている。
トーマスからはレイキャヴィークに異動を申請したらどうかと言われたが、クリスティンはアークレイリの病院との契約が一年残っているので、来年考えようと言う。

ある日、アリ=ソウルはインフルエンザにかかり休暇をとって家にいた。
そこにヘルヨウルフルの妻から電話が来る。
ヘルヨウルフルが昨夜から行方不明だと言うのだ。
探しに行くと、ストラウカル・トンネルの入り口近くの道路わきにパトロールカーがとまっているのを見つける。
パトロールカーの中には誰もいなかったが、そばにある空き家から数メートル離れた砂利の上にヘルヨウルフルが倒れていた。
ヘルヨウルフルは近距離から散弾銃で撃たれていて、救急フライトでレイキャヴィークに搬送された。
ヘルヨウルフルの家に行くと、彼がクスリがらみの事件を調べていて、政治家が関与していると言っていたと息子が教えてくれる。

アリ=ソウルはレイキャヴィークから派遣された元上司のトーマスと捜査を始める。

なんとクリスティンと別れたと思っていたら、子どもまで生まれていました。
三巻と四巻が翻訳されていないので、どういう風に腐れ縁を復活させたのかわかりません。
子どもまでできたのだから仲がいいかと思ったら、そうでもない様子。
二人は相性が悪くて、シリーズが進むにつれ、再度別れそうです。
主人公の境遇の移り変わりがわかるように、できれば順番に翻訳して出版してほしいものです。

残念ながら今のところ三冊しか出版されていないので、急いで読まなくてもいい感じです。
期待して読んだのですが、出版社の関係でちょっと残念でした。