ステフ・ブロードリブ 『殺人は太陽の下で フロリダ・シニア探偵クラブ』2024/04/21

コロナ禍が終わって、初めて家にお客さんが来ました。
兄犬はずっと吠えていました。子どもの声が気に触ったのかも。
男の子が触りに来ると、うなりました。
手を噛んだらまずいので、「わんこは今日、機嫌が悪いのよ」といって、触らせませんでした。
その代わり、弟はこの時とばかりに部屋から抜け出し、お客さんの側に参上しましたww。
好きにさせておくと、膝の上に乗ったり、撫でてくれとお腹を見せたりします。


みんなに撫でられて嬉しそうです。
ママは久しぶりに子どもの相手をしたので、そして兄犬は吠えすぎたので、ちょっと疲れました。
ママがベッドに行こうとしても兄が起きなかったので、昨夜はママ一人で眠れましたわ。



新しいコージー・ミステリ、「フロリダ・シニア探偵クラブ」シリーズの一作目です。

58歳のモイラ・フリンは元ロンドン市警特捜部の刑事で、潜入捜査をしていた時に起ったことがきっかけになり、パニック障害を患ったため仕事を辞め、フロリダの<ザ・ホームステッド>という分譲地に建つ高齢者向け高級住宅に家を購入し、
一ヶ月前に引越してきた。
やっと穏やかな暮らしが送れると思っていたが、そうはいかなかった。

ある早朝、モイラは<マナティ・パーク>のプールに若い女性の死体が浮かんでいるのを発見する。
警察に通報するが、発作を起こしてしまう。
救急医療隊員に病院に行って検査をしようと言われている時に、元テムズバレー署の刑事で隣人のフィリップ・スイートマンがモイラのところにやって来る。
彼とはかかわりを持ちたくないので、無視したが、彼はめげない。
彼の家に寄って、妻のリジーと一緒にお茶を飲んで、事件現場で見たことを話さないかと誘ってくる。
リジーとはヨガ教室で知り合い、友だちになれそうだとは思ったが、彼女が元科学捜査官で、夫婦共に元警察官だとわかったので、モイラは彼らとは距離を置こうと決めたのだ。
それなのに、フィリップはしつこい。
彼は殺人事件と聞いてじっとしていられなくなったのだ。
実は彼は妻に仕事を辞めた本当の理由を隠していた。
リジーは病気のために夫が警察官を辞めたと思っていたので、夫には引退生活をエンジョイしてもらいたいし、犯罪とは関わって欲しくはないと思っていた。

フィリップはモイラから殺害現場の様子を聞こうとする。
モイラは体調が悪く、家まで帰れるほど回復していないので、彼に反論することができず、仕方なく彼の質問に答えることにした。
そこにフィリップも属するパトロールチームのメンバーの一人で、元麻薬捜査官のリック・デンヴァーが現れる。
モイラは三人に殺害現場の様子を話し、警官が来る前に撮った犯行現場の画像を見せる。

モイラは人生の新しい一ページを開こうと思っていたが、遺体を見つけてしまった。
フィリップとリジー、リックの三人は情報を集めようとしている。
彼らとは接触を持ちたくはない。
だが‥。

読んでいるとモイラが可哀想になりました。
とにかく相手が悪かった。フィリップもリジーも、モイラが嫌がっていようがいまいが、そんなことはどうでもよく、とにかくグイグイ来るんですもの。
この二人に目をつけられると、誰も逃れられない運命なのよwww。
結局、モイラは警官だったことを言わざるおえなくなり、四人で殺人事件の捜査を始めます。
フィリップの偉そうな態度にモイラは我慢できるのかしら?
その他にモイラとリックの老いらくの恋(65歳以上なんですって)がどうなるのかも気になります。

モイラは一人でイングランドからフロリダに来ましたが、ワンコを三匹保護施設から引き取りました。
ダックスフントの老犬・ピップ、思春期を迎えたラブラドール・マリーゴールド、小柄な長毛テリアのミックス・ウルフィー。
この三匹が事件に関係して活躍してくれないかしらねぇ。

このシリーズは三作目まで発売されています。
二作目の『Death at Paradise Palms』では、<ザ・ホームステッド>のミリオネア・ロウに住んでいる映画プロデューサーが行方不明になり、身代金の要求があり、警察を介入させたくない妻が四人に助けを求めるようです。
心配だったフィリップとリジー夫妻の結婚生活も暗礁に乗り上げるということで、どうなるんでしょうね。
そうそう、ステフさんの別の作品、ストリッパーからバウンティーハンターに転身したロリー・アンダーソンのシリーズというのがあるそうですが、そちらの方が面白そうです。
なんでシニアの方を先に翻訳して出版したのでしょうね。
不思議です。


<今週のおやつ>


もらったじゃがビーの東海限定手羽先味と岐阜名物の水まんじゅう。