「ブラックバード、ブラックベリー、私は私」を観る ― 2025/02/06
ジョージア映画。新進女性作家タムタ・メラシュビリの大ヒット小説が原作だそうです。誰か訳して下さい。

48歳のエテロはジョージアの小さな村に住む、日用雑貨店を営む女性。
母親は彼女を産んだ後、すぐに亡くなった。
父親はそのことで彼女をなじることはなかったが、彼女に対して冷淡だった。
兄がいたが、父も兄ももう亡くなっていない。
ずっと独身だが、そんなことは気にしていない。
ある日、いつものようにブラックベリーを摘みに行くと、美しく囀るブラックバードを見つける。
じっと聞いていたため、足元がおろそかになり、崖から足を踏み外してしまうが、かろうじて助かる。
九死に一生を得た日に、店に商品を卸ろしに来た配達員のムルマンと関係を持つ。
初めての経験だった。
その日からエテロの人生は変わっていく。
独身で太ったエテロをバカにする女性たちに言い返し、気まずくなる。
その一方では、ムルマンとの逢瀬を楽しむ。
しばらくして、ムルマンは配達員を辞めて、トルコまで荷物を運ぶトラックドライバーになり、しばらく会えなくなる。
ある日、エテロは体の異変に気づく。
母が癌で亡くなっていたので、自分も癌にかかったと思い、知り合いの女性に医師を紹介してもらい、トビリシの病院に行く。
そんな時にムルマンが現れ、トルコでいっしょに暮らそうと言う。
断るエテロに、考えてくれと言ってムルマンは去る。
病院で検査をしたエテロは、医師から思いもかけないことを告げられる。
ジョージアは元グルジア。トルコとロシアの間にある国です。(地図は外務省HPより)

首都がトビリシで、公用語がジョージア語。南コーカサス語族で、総話者数が約
410万人だそうです。文字が独特です。
映画が私の思っていたのとは違いました。
ジョージアに生きる女性のたくましい生き方が描かれているのだと思っていたのですが、ちょっと方向が違いました。
いつの時代のお話かと思いましたが、トビシアの町の様子を見ると、現代のことみたいですね。
それなのに未だに地方の村の女性たちは古い価値観に囚われているのですね。
独身だっていいじゃない。
こどもがいなくたっていいじゃない。
太ってたっていいじゃない。
有閑マダムっぽい女性たちがエテロに言うことを聞いていると、何様なのよと言いたくなりました。
まあ、あなたがたは夫がいて、こどもがいて、痩せてますけどね。
だからって何なの。
エテロはひとりでもしっかりと生きてますよ。
あなたたちは全然幸せそうじゃないんですけど。
最後は途中から予想できたので、それほど驚きませんでしたが、エテロはどうするのでしょう。
村に戻るのか、トルコに行くのか、それとも別の所で新しい人生を歩むのか。
描かれていませんが、エテロならどこででもどうにかやっていけそうです。
ひょっとしたら、エテロを蔑んでいた女たちが助けてくれるかも。
万人向けの映画ではないと思います。
中年男女のあけすけな恋愛模様を見たくない方は見ない方がいいでしょう。
そうそう、ナポレオンパイが美味しそうでした。

こんなに大きいのです。
カロリーがすごそうですけど、食べたいわ。
<今週のおやつ>
久しぶりに美味しいクッキーを頼みました。

カフェタナカのバレンタイン用のクッキー缶です。
私の勘違いかもしれませんが、缶が少し小さくなった?
右上のチョコが半分ついているクッキーが好きです。
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