「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」@世田谷美術館 ― 2014/08/21

用賀から美術館直通100円バスに乗って、世田谷美術館まで行ってきました。
びっくりしたのは、バスが満員だったことです。
場所的にあまり人がいかないかと思ったのですが、予想がはずれました。
世田谷美術館には行ったことがあるはずなのですが、まったく記憶がありません。
砧公園に隣接したいい場所にあります。
こんなに暑くないなら、公園をのんびり歩きたかったです。
バスが混んでいたのですから、もちろん美術館内も混雑していました。
他の美術館と違うのは、美術館の係の方が「会話は小さな声でお願いします」(だったと思う)というカードをもっていることです。
ずっと持っていると思ったら、引っ込めている時もあったので、声の大きな人がきたら出すようです。
この頃、どの展覧会に行っても混雑しているので、友人とは一緒に見ないで、サッと見ているので関係ないのですが、静かに鑑賞したい人がいるのですから気をつけないといけないですね。
こういう展覧会は子供にも見せたいです。
子どもは騒ぐのが仕事ですから、子どもに美術館を開放する日とか決めて、騒いでもOKの日とか作るといいかもしれません。
会場は五つに分かれていました。
1.日本趣味
2.女性
3.シティ・ライフ
4.自然
5.風景
浮世絵の色が鮮やかで、保存がいいのがよくわかります。
影響を受けた浮世絵と一緒に絵が展示されているので、わかりやすいのですが、私にはこじつけ(?)に思えるのもありました。
学術的にはちゃんとわかっているのでしょうがね。
印象に残った絵はいくつかあります。
ポスターになっているモネの「ラ・ジャポネーズ」は大きな絵でした。
等身大だそうで、見出があります。着物の柄がおもしろいです。
モネは他に「積みわら(日没)」や「睡蓮の池」、「睡蓮」などが展示されています。
浮世絵では相撲や競馬などの様子が今とは違っていておもしろかったです。
相撲など四隅に行司がいて、邪魔じゃないのかなと思いました。

チャールズ・キャリル・コールマンの「つつじと林檎の花のある静物」は好きな絵です。
浮世絵というよりも狩野派とかが描いている日本画に似ているように思いました。
油絵では雪景色が描きづらいと思っていましたが、浮世絵では雪景色がしっかり描けています。

歌川広重の「名所江戸百景 愛宕下薮小路」では見事に雪が積もっています。

ピサロの「雪に映える朝日」と比べるとどうでしょう。

歌川広重の「東海道五拾三次之内 四日市 三重川」がモネにかかるとこうなります。

似ているといえば、木の形が似ていますが・・・。
どの絵が忘れたのですが、鷲(?鷹?)が画面上に描かれている浮世絵は迫力ありました。
浮世絵って画面構成がすばらしいですね。
美術館のレストランでランチを食べることにしました。
しかし、待ち時間90分。
名前を書いて、下のカフェでお茶しながらおしゃべりして待ちました。
絵を見る前に予約しておいた方がいいようです。
特別メニューを頼んでみました。
前菜は「モンサンミシェル産ムール貝とハムのパテのサラダ仕立て」。
ムール貝ってこんなに小さかったっけ?

ネギとジャガイモの冷たいスープ。
シャロレー牛のポワレ エストラゴンソース ボルドー風きのこ添え。

デザートはバナナのアイスとダークチェリーのクラフティと珈琲。
帰りのバスも満員でした。
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