J.D.ロブ 『裏切り者の街角』2014/08/01



警察署の古いスポーツジムで一人でトレーニングをしていたピーボディは、シャワールームで警官とおぼしき男女の会話を耳にします。
彼らは自分たちの身分を悪用し、違法行為をしているようです。
ピーボディはすぐにイヴに報告しました。
イヴたちは内部監察部と共に悪徳警官たちを一網打尽にすべく捜査を開始します。

警官であることに誇りを持っているイヴにとって、このようなことは絶対に許せないことです。
彼女が悪徳警官のボスであるレネイを追い詰めていく様子にゾクゾクしながら、一気に読みました。

人の上に立つということはどういうことかを、レネイを反面教師として、イヴは自覚していきます。
このままシリーズが続くと、イヴは部長になり署長にまでなっていったりして。



「ママ、本を読んでて、僕と遊んでくれないから、眠くなっちゃった。つまんないなぁ」 by わんこ

とってみてね2014/08/03

家にいると大変です。
わんこがかまってと五月蠅いのです。
無視していると、いたずらをします。
テーブルの上や靴下入れなどを見て、こちらの注意を引きそうなものを探します。
この前はスリッパを咥えていました。
スリッパをとろうとすると、逃げてソファの下に入ってしまいます。


スリッパに頭を突っ込んでクンクンしています。


かじり始めました。

人間の歳で25歳ぐらいですか。
それにしても幼稚です。
犬は永遠の幼児。
この遊んで攻撃に付き合う方も大変です。


「そんなこと言わないで、遊んでよぉ」

柚月裕子 『検事の本懐』2014/08/04



最後の証人』がおもしろかったので、他の本も読んでみることにしました。
ヤメ検弁護士・佐方貞人がまだ検事をしていた頃の話です。
五話載っています。
何故、佐方が検事を辞めたのか、その理由がなんとなくわかる内容です。

「人間性には年齢は関係ない。その人間が持つ懐の深さは、生きてきた時間の長さではなく、そのなかで培われた価値観や倫理観によるものだと思う。若くても懐が深く底が見えないやつもいれば、歳をくっていても底が透けて見えるやつもいる」

彼の家族と生い立ちも書かれており、佐方の「法よりも人間を見る」という姿勢は検事になる前から培われていたのですね。


さて、前回、日本橋で鰻を食べたのですが、あまりおいしくなかったので、リベンジということで、今度は上野に行ってきました。


ここはお値段は鰻の大きさの違いだと前に聞いていたので、竹を選びました。
皮があるかないかわからないほど、鰻がふっくらとしています。
やっぱり鰻はこうでないとね。

夫は鰻の骨が刺さったとバカなことを言っていました。
食べ方が悪かったのかしら?

上野の不忍池では蓮の花が咲いているはずですが、夕方だったので花が閉じていました。



咲いている頃に来たいけれど、ちょっと無理かな・・・。

若竹七海 『依頼人は死んだ』&『悪いうさぎ』2014/08/05



葉村晶シリーズの二冊です。

葉村晶とは、フリーの女性契約探偵。
長谷川探偵調査所から仕事を回してもらっています。
とにかく「物事の白黒をつけなきゃ気が済まない」という人で、一旦調査を始めると、たとえ契約を切られたとしても無視して、終わりまで突っ走ります。
若竹さんの書いた葉﨑市シリーズはユーモラスでしたが、このシリーズはユーモアのかけらもありません。
たとえ真実を知ることによって傷ついたとしても、それでも知ろうとする、恰好のいい女探偵の一人です。

『プレゼント』というのが一作目らしいのですが、何故か電子版がなく、文庫本も買えず、読めないのが残念です。


犬を一人(一匹?)にしておき、他のことをしていました。
気づくといません。
どこに行ったのかと探すと、いつも寝ているクレートではなくて、スヌーピーの犬小屋に入って寝ています。


やっと入ってくれました。
買ってから入るまで三か月以上もかかりました。

柚月裕子 『臨床真理』2014/08/06

夕方、犬と散歩していると、お祭りがありました。


盆踊りと屋台がでているようです。
犬連れでは中に入れないので、外からチラッと見ました。
手前にいる男性たちは花火の用意をしています。
おじいさんがお酒を手に座って、遠くから見ていました。

故郷の祭は年々すたれていっていますが、盆踊りは今でもしているのかしら?



柚月さんが「このミス」大賞を受賞したデビュー作です。

臨床心理士になったばかりの佐久間美帆は、藤木司という二十歳の青年を担当し、カウンセリングをすることになります。
カウンセリングでは、彼は何も言わず、目を閉じて座っているだけでした。
福祉施設で一緒に暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、彼女が何故死ななければならなかったのか、その理由を知りたいようでした。
美帆は彼の力になるために、警官である同級生の助けを借りて、少女の死について調べてみることにしますが・・・。

「共感覚」という不思議な能力を持っているのが、司です。
声に色が見えるのです。
嘘を言っていると「赤」、真実を語っていると「白」、エネルギーが満ちる色は「橙」・・・。
この能力のため、彼は他の人から自分を偽り、その結果として不幸な生活を送ることになってしまいました。

デビュー作ですから、話の筋がほぼわかってしまうのは、仕方ないでしょう。
二作目の『最後の証人』が書けたということは、力がある人なのでしょうね。
女・横山秀夫と思ったら、横山さんのファンなんですって。
作風に似た所がありますものね。
これからどう彼女独自のものを書いていくのか、興味を持って読んでいきます。


私がブログを書いていると、わんこは足元で伏せをしたり、クレートに入ったり、私の足をなめたりと落ち着きがありません。
アレ、いない、と思って探すと、またスヌーピーの犬小屋に入って、ジッと私を見ています。


撮影をすると、ポーズをとってくれました。

『大統領の料理人』をみる2014/08/07

英語のリスニングをしようとDVDを借りてきたのに、前回に引き続き、何故かフランス映画を選んでしまうのって、なんなんでしょう?
フランス語のリスニングのつもりになればいいのでしょうが、そんなにフランス語を知らないし・・・。


大統領とはアメリカのではなくて、フランスのミッテランだそうです。

(以下、ネタバレがあります。)

南極基地に取材に訪れたオーストラリアのTVクルーたちは、男だけの南極基地に女料理人がいることに興味を持ち、取材を申し込みますが、断られます。
基地の人たちは彼女を歓迎しており、彼女が去る時に暖かいお別れ会を開くことを計画していました。
この女料理人はオルタンスといい、彼女は短期間でしたが、大統領の料理人をしていました。

フランスの片田舎で、祖母や母から習った料理の小さなレストランを開いていたオルタンスのところに、大統領のプライベートな料理人にならないかという話がきます。
エリゼ宮に行ってみると、料理場は全くの男の世界で、料理人たちは冷たくオルタンスを迎えます。
大統領は忙しくて、何が好きで、何が嫌いかはわからず、ただ「素材を大切にしたシンプルな料理」というリクエストだけです。
それでも一生懸命試行錯誤をしていったのですが、エリゼ宮の料理人たちのいやがらせはやまず、メニューは一週間前に出せとか、大統領の健康のためにソースは作るな、カロリーの多いものは食べさせるなという指示はでるは、いい素材を集めようとすると、金がかかるから止めろと言われ、はては娘の所からトリフを取り寄せていることからあらぬことを疑われ・・・。
心身ともに疲れ果て、脛は疲労骨折までする始末。
二年で大統領の料理人を辞めることになります。

美味しそうな料理が目を楽しませてくれます。
が、一番最初に彼女が出した、トリフのオムレツとキャベツとサーモンの料理が一番インパクトがありました。


う~ん、食べたい。

最後に、厨房にやってきた大統領に、トリフのサンドイッチを出す場面はいいですね。


トリフって美味しいんでしょうか?
何かの上にのっているのを食べたことあるけれど、味なんか覚えてませんわ。

南極の話の間に大統領の料理人をしていた頃の話が挟まり、一体何を映画で描きたかったのか、疑問に思いました。
南極は余計だったような気がします。

とにかく料理人の世界は男社会。
女性が一人で乗り込んでいっても、壁につきあたるだけなんですね。
二年しか彼女は大統領の料理人をしなかったのではないかと非難する人がいるかもしれませんが、自分の納得のいくまでやれば、それでいいんじゃないかしら。
この場所は自分のいるところではない、自分を活かせないと思えば、逃げ出したっていいんじゃないかしら。
彼女の居場所はエリゼ宮ではなく、他のところだったというだけなのだもの。

美味しいお料理を見られたことだけで満足でした。
ごちそうさまでした。

若竹七海 『ぼくのミステリな日常』2014/08/08



この表紙の絵はリディア&ビルの表紙を描いている人ですよね。
好きな絵です。

若竹さんのデビュー作。
出てくる主人公の名が、若竹七海といいます。
この名前をペンネームにしたのかしらね。

若竹七海は社内報の編集者に抜擢されます。
社内報の名は月刊『ルネッサンス』。
固い内容ばかりではなく、小説も載せろとのお達しで、大学の先輩に手ごろな小説を書いてくれないかと頼むと、匿名なら短編ミステリを書いてくれる人がいるとのこと。
匿名作家の作品は毎月一作ずつ社内報に載りましたが、何やら訳ありの模様です。
一年後、匿名作家にあった七海はある疑惑を作家にぶつけます。

社内報の目次が載っていて、それを見るだけでもおもしろいです。



わんこは自分専用のクッション(手前にある)よりも三段重ねのクッションの方がいいようです。


「ハウス」というと、スヌーピーハウスに入るようになりました。
「待て」で一分以上もじっとしていられるようになりました。
そろそろ「待て」の時間を伸ばして、最低でも10分ぐらいできるように躾ましょう。

畠中恵 『すえずえ』2014/08/09



「しゃべけ」シリーズの最新作。五つの短編が入っています。

「栄吉の来年」
なんと、幼馴染の栄吉にお見合いの話が!
ところが、栄吉は親友の若だんなに何の話もしてくれません。
栄吉のためにといいながら、本当はどんな女性か興味津々で、若だんなたちは相手の女性のことを調べてみます。

「寛朝の明日」
気になったのが、猫。
猫も盆踊りを踊るのかしら?
頭に手拭いを載せ、輪になって踊るんですよ。
踊りながら「猫じゃ猫じゃと、みゃん、おしゃますがぁー・・・」なんて歌っているんですよ。
見てみたいです。

「おたえの、とこしえ」
赤酢屋が長崎屋に来て、おかみのおたえに言ったのは、長崎屋が商売でしくじったので、長崎屋がそっくり赤酢屋のものになるということです。
しかし、証文は偽物。
上方に行ったおとっつぁんは行方不明。
心配した若だんなは、周りの反対をものともせずに、おとっつぁんを捜しに上方へと旅立つことになります。

「仁吉と佐助の千年」
栄吉だけではなく、若だんなにもお見合い話が。
若だんなが結婚すると、妖たちはどうなるの?
佐助と仁吉のあにや達と一緒にはいられないの?
さて、どうなることやら。

「妖達の来月」
若だんなが建てた一軒家に貧乏神の金次、獏で噺家の場久、猫又のおしろが住むことになります。
若だんなたちはお祝いとして色々な品を贈りましたが、なんと、その品が盗まれてしまいます。
妖のものを一体誰が?

まだまだ若だんなは一人前にはなれないようです。



我が家のわんこは、カエルちゃんを振り回し、遊んだりします。


とっても飽きっぽくて、カエルの次はスヌーピー、靴下、ハンカチ・・・と次々に獲物を変えていきます。

パパが相手をしてくれないので、パパのことは無視して、ママの方ばかり見るようになってしまいました。

ジョー・指月 『緋が走る』&『美咲の器―それからの緋が走る―』2014/08/10

陶芸漫画です。
kindleで三巻まで0円だったので読んでみたらおもしろいので、最後まで読み進みました。
ついでに続編まで読んでしまいました。

陶芸ってあこがれでした。趣味が陶芸ってなんかよくないですか。
一度、陶芸をやっている人にやらせてもらい、私の腕の力がないのを実感して、諦めました。
土をこねるのができないのですよ。
普通の人はやっているうちに力がついてくるということもあるのでしょうが、頸椎症で腕に力が入らないので、ちょっと無理ですね。


東京の大学に通っている美咲に萩にいる父が電話をよこし、手伝いに来てほしいと言われます。
すぐにいくと、すでに父は亡くなっていました。
美咲は父の言葉に従い、窯から父の最後の作品を取り出しますが、その中に奇妙な器を見つけます。
器の側面に鮮やかな赤が・・・。
それは、陶芸に置いて最高の美と言われている「緋」でした。

美咲は父の遺志を継ぎ、陶芸の世界に身を投じ、「緋」を追及することにします。



緋の器の後の美咲の次なる目標は、自分の器を究めることでした。
そのために美咲が始めたのは、日本や海外の窯元を巡るということでした。
その時に出会ったのが、究極の青磁といわれる「天の器」。
「天の器」を作るために、美咲は七つの秘薬を求め、旅を続けます。

「天の器」の勝負が終わった後に、美咲は自分の出生の秘密を知ってしまいます。実母を探すために、母の足跡をたどり、日本国内の窯元を訪れます。
無事に美咲は実母に会えるのでしょうか。

ちょっと絵が男性に媚びているようです。
あんなに肌を露出するような服を着て、陶芸ができるはずがないですもの。
まあ、少年漫画誌に連載していたので仕方ないのでしょう。

なんでも勝負というところが美の世界にそぐわないと思うところもあります。
美って勝ち負けではないのですから。
陶芸の世界は過酷で男社会で、どろどろとした嫉妬とか何やらが渦巻いているところという感じがよく描かれていて、そんなもんなのだろうなぁと思いました。

美咲が自分の器を究めたとことが描かれていないので、このシリーズ、まだ続くのでしょうか?
中年になった美咲も見たいですが、少年漫画誌には載らないでしょうね(笑)。


この頃、公園に行く時によく利用するのが、東小金井駅。
駅近のお店を色々と試してみました。
まず、人が並んでいるのを見たので、入ってみたのが、ラーメン屋さん。


宝そばっていう、汁のない油ソバ。
私はラーメンをめったに食べない人なので、味をどうこう言えませんが、これでも油っぽいですね。
一緒に食べた餃子は・・・。

知り合いによると、美味しい豚骨ラーメンのお店もあるということなので、次に行った時に試してみますわ。

私が気に行ったのは、駅すぐの、東小金井らしからぬカフェ。
ベルギー発祥のベーカリーレストランだとか。
代官山、日比谷、表参道などにもあるらしいです。
何でここにという感じです。
ランチではチキンコブサラダがいいです。


この山盛りサラダにたっぷりのスープと飲み物がつきます。
パンはおかわり自由。
持ってきてくれる時と、くれない時があるので、欲しかったら言いましょうね。
ジャムはつけ放題ですが、私は何もつけないか、バターが欲しいです。
女性好みのお店ですが、場所柄どうなんでしょう?
大学が2つありますが、理系の大学ですし、学生にはお値段的にお高いような。

駅から離れたところに名古屋発の珈琲店があります。
ゆったりとした座席で、とにかく量が多い。
男性にはうれしいでしょうね。
カツサンドなんか、女性は一人では食べきれませんわ。
ここで気に入ったのが、かき氷。
普通、こういう喫茶店で食べるとキーンと頭が痛くなるでしょう。
でも、ここのは頭が痛くならないのです。
これまた量が多いので、スプーンを二つもらって食べました。

他にもいくつか試したところがありますが、書かない方がいいでしょう。
ネットに載っているのを参考にして行ったのですが、あてにしない方がいいようです。
私だけでしょうか、書かれた日付を見ないのは。
変だと思ってよく見てみると、大分前に書かれたコメントだったということがありました(笑)。

『タイピスト』を見る2014/08/11

笑ってください。
これもフランス映画でした。
借りてくるDVDのすべてがフランス映画。
私の趣味がおフランス風なんでしょうか(笑)。


1950年代、フランスの片田舎。
父親から縁談を強いられたローズは速くタイプが打てるということで、町の保険代理店の秘書になるべく、面接をうけます。
かろうじて一週間の期限付きで雇われますが、一週間後、経営者のルイから、このまま雇われ続けたいのならタイプライター早打ち大会で優勝しろと言われます。
この時からルイとローズの二人三脚が始まります。

ルイは星飛雄馬の父、星一徹のように(古いか・・・)、自宅にローズを監禁し、いたぶり、いいえ、叱咤激励、特訓をして、頑張らせます。

いつしかローズはルイのことが好きになるのですが、ルイは・・・。

大人の童話のコメディ版だと思ってみていると、子供に目の毒な場面がでてきました。
もっとぼかして欲しかったですわ。
難を言うと、テンポよく進んでいたのに、そこで崩れました。

ローズ役の女の子がとってもキュート。
衣装がラブリー。
なんと『譜めくりの女』の復讐する女の子なんです。
役により雰囲気が変わるんですねェ。

この頃から女性は社会進出を始めたんですね。
女は強し。
軽いので、とっても楽しめる映画です。
女の子が気分転換したい時にいい映画です。



わんこは私が無視していると、ソファの肘置きのようなものの上に寝転んでいました。
落ちそうです。