安東能明 『撃てない警官』2014/08/28

出署せず』の前に出版されたものです。


部下の自殺で綾瀬署に左遷され、自分を陥れた上司に報復しようと虎視眈々と狙っている柴崎令司。
なれない捜査の真似事のようなものをさせられ、いつかは本庁にもどってやると思いながら捜査にのめりこんでいくのは、警官の性か。
真実は彼の思ってもいないものだった。

捜査の盲点を柴崎は見抜き、真実に迫っていくのですが、いくらなんでも警察の捜査が書かれているようにいい加減ではないでしょうと言いたくなります。
もしそうならば、怖いです。
人間がやることだから、完璧ではないということはわかります。
でも、人の一生を左右しかねないことですから。

こういう警察物は読まなかった方がよかったかなと思うこともあります。
お巡りさんは純粋に悪を取り締まる庶民の味方であってほしいですもの(笑)。