東野圭吾 『探偵ガリレオ』2006/05/05

芥川賞を取った『容疑者Xの献身』で有名になった、天才物理学者湯川学の出てくるシリーズ物の第一作。短編物が5編入っています。

自販機の前にいた青年が髪の毛から火を出し、その後爆発が起きて死んでいく。ひょうたん池からアルミでできたデスマスクが現れる。いろいろな殺人に絡む不思議に物理学者湯川は挑む。いつも相談に来る警視庁捜査一課の草薙俊平は、研究室にいくたびに湯川の変な「のろし」とかに迎えられ、大事なところでは「すまないが、先に帰ってくれ」などといわれる損な役回り。
軽く時間つぶしに読めるミステリーです。理系の実験好きの人にはおもしろいミステリーかもしれませんね。私のように、人間関係ごちゃごちゃ、ぞっとするような殺し方好きには、物足りなく感じます。