ボリショイ・バレエ 「白鳥の湖」を観る2008/12/06

4日に引き続き、ボリショイ・バレエを観てきました。
「ドン・キホーテ」では若さ爆発という感じでしたが、「白鳥の湖」は、適当にとったのですが、オデットが日本(世界?)で人気のバレリーナ、ザハーロワさん。
しっとりとした情感溢れる「白鳥…」を観られるのでは…。
 
アメリカン・バレエ・シアターで観ているので、内容はバッチリです。
しかし、振り付けなど、ABTとだいぶ違います。
私はABTの振り付けの方が好きですね。
コールドの場面が多く、それが好きだったのです。
白いチュチュをきた美女達が踊るのが、たとえそろっていないとしても綺麗だったのです。
今回は各ダンサーの見せ場がいっぱいあったのですが、幻想的な舞台への期待は砕かれてしまいました。
まあ、バレエ初心者の私が言うんですから、まともに受け取らないでくださいね。

   12月5日(金)    <キャスト>

 オデット/オディール:スヴェトラーナ・ザハーロワ
 ジークリフリート王子:アンドレイ・ウヴァーロフ
 道化:岩田守弘

今回は全2幕4場。改訂振付・制作がユーリー・グリゴローヴィッチ。
大きなところでは、道化が登場したり、最後にオデットのみ死んでいくところがABTと違います。
パンフレットを読むと、グリゴローヴィッチ版の「白鳥…」は王子が理想の愛を夢見ていることになっています。
ふ~ん、永遠のモラトリアム人間かしら?

<第1幕>
お祝いのパーティの後、一人になった王子につきまとう影。
ロットバルトが王子を誘う。
ここで疑問が。何故ロットバルトは王子を陥れようとするのかしら?
何か王様と因縁があるのかしら?
「眠り…」では王妃の誕生のお祝いに呼ばれなかったからという理由がありますよね。「白鳥…」に、何かがあるのかしら?
湖の場面では、コールドがABTの時よりそろっています。
ザハーロワはもろ鳥という感じがします。

<第二幕>
花嫁候補の王妃達と会ってはみるけれど、どれも違う。
自分の理想の女性はいないと苦悩する王子。
そこに現れるロットバルトとオデットに生き写しのオディール。
さすがボリショイの花。
テクニックは最高。どんなに難しい踊りでも、軽々と決めていきます。
容姿が美しくて、腕なんか折れてしまいそう。
さて、オディールに愛を誓ってしまい、自分のを誤りを悟った王子は、オデットに会いに行きます。
ここに黒鳥達が現れます。
意地悪ですね。王子がひっかかった、ザマーミロという感じですかね(笑)。
消えていくオデット。
そして、一人たたずむ王子…。

正直に言います。仕事と昨日の疲れとで、踊りを観ているとついついウトウトが二、三回入りました。
個々のダンサーの踊りは素晴らしいのですが、今回はあまり感情移入できなかったです。
ドンキとは違い、派手さがなかったからということもあるのでしょうか。
期待しずぎちゃったんでしょうか。
ABTの方が私の好みでした(たぶん、日曜日の感想にはよかったという人いっぱいいるんでしょうね)
道化役の岩田さん、外国人で初のソリストとか。
ウヴァーロフの肩ぐらいしか身長がありません。
が、上手いですね。全然他の人と遜色ない踊りです。
日本人ダンサーもここまで来たんですね。
王子さまはできないので、キャラクター・ダンサーとして活躍しているんですね。
9日にNHK「プロフェッショナル」に出演予定です。見なければ。
あ、そうそう、やっぱり舞台と衣装は今一でした。
ロシア的な感覚なのでしょうか?

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