ジャニータ・シェリダン 『珊瑚の涙』2009/03/16

『翡翠の家』で義兄弟(義姉妹?)になったジャニスとリリーが、ジャニスの故郷のハワイで起こる殺人事件を解決していきます。
ハワイには先住民が住んでいて、彼ら独自の文化がありました。
今回の話ではハワイに残る先住民の昔のくらしを垣間見られます。

かけだし作家のジャニスは、故郷のハワイの島々を舞台にした恋愛小説を書きます。
幸運なことに、それが出版社に売れたのです。
その上、映画化の話まで出ます。
そのため本当のハワイを映画で再現してもらいたいと思い、ハワイの友人達がくらしている土地を撮影地にしてもよいという許しを得ようと、ハワイに向かったのです。

ハワイに向かう船の上では、トニーという男性と知り合い、楽しい時を過ごします。
が、それも船の上だけ。
そう思っていたのですが、結構彼はしつこいのです。
ジャニスは昔からの知り合いのエイブリー家に身を寄せたのですが、何やら様子が変です。
奥さんのジュリアは事故で歩けなくなっています。
昔からのハワイのくらしを続けている思い出の村、カフナ村には知らないハワイ人が住んでいます。
祭壇には生贄が捧げられており、村の様子もどこかおかしいのです。
様子を探るうちに、トニーが現れ、フラダンサーをしていたマリアという女性の水死体が見つかります。
ジャニスはリリーの助けをかり、真相に迫っていきます。

なんか『翡翠の家』とはまったく違った雰囲気で、ちょっと面食らってしまいました。
舞台もニューヨークからハワイ(オアフ島?)ですから。
第三作目はマウイ島らしいです。
この調子でいくと、四作目以降もハワイが舞台になりそうです。