たかのてるこ 『キューバでアミーゴ!』2010/07/20

 

大阪人のたかのさんの旅行記です。
彼女のすごいところは、どんなところに行っても面白い人と出会うところです。ノリが違います。流石大阪人といいたくなります。(と言っても大阪人がすべてノリがいいということではないでしょうが)
日光蕁麻疹のできる私はキューバには行けないようです。みんなノースリーブという人たちの間で、長袖など着ていたら、不気味です。

マイケル・ムーアの映画『シッコ』で、キューバは社会主義の国なので、医療費は無料ということがわかったのですが、実際のキューバは楽園でしょうか?
医者であろうが、大学教授であろうが、店員であろうが、工場で働いていようが、どんな仕事をしていようが、みんな同じ給料だそうです。
これって一見よさそうです。でも、たかのさんが出合ったアーティストのミルトンはこういうことを言っています。

「この国はみ~んなお金がない。工事で働いている人も、お医者さんも、先生も、殆ど同じ給料だからね。みんなお金がないし、お金のことを考えても仕方ないから、楽しいことを考えるんだ。明るさと笑顔は、キューバの伝統さ」

「過去は過ぎ去ったことだし、未来はまだ存在しない。存在するのは、ただ、今だけだからね。先のことを考えすぎないことが、笑顔の源だよ」

な~んと、キューバ人は、一番私が出来ないことができるようです。
そう、どうなるかわからない未来のことを考えない。
わー、いいなぁ。と思う私がいますが、でも、そんなんでいいのかと思う私もいます。
今を生きて、楽しむのはいいのだけれど、お金がないので旅行はできないし、外食も高くて出来ないし。
たいしたことじゃないのだけれど、でも、物足りなくなるのでは。
こんなことを考えるのも、いろんなことを経験してしまっているからなのでしょうね。
ゴチャゴチャ考えずに、ラテンのノリに乗れるといいねぇ。

色々と個性的な人たちと出会い、いろんなことを考えているたかのさんです。
彼女って意外と(失礼)真面目な人です。
そういえば、この旅に一緒に行っているカメラマンの男性がパートナーだとか。
今もそうなのかな?