近藤史恵 『エデン』2010/11/14

読みたくなったら、すぐ買ってしまうのが私のよくないところ。
だって遊びにいった先の本屋にあるんですもの。

サクリファイス』の続編です。


あれから三年が経ちました。
日本にいたが、今はヨーロッパにいます。
最初はスペインのプロチームにいたのですが、引き抜きがあり今はフランス北部のアミアンに本拠地を置くパート・ピカルディに所属しています。チームのエースはミッコというフィンランド人です。

世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスがあと一週間後に迫っている時に、スポンサーが撤退することを監督から知らされます。
誓の契約は一年半も残っていました。

自分はまだ日本に帰るわけにはいかない。そう思う誓ですが、次の契約を得るだけの結果はまだ出していませんでした。
ツール・ド・フランスでステージ優勝をして名をあげれば、次の契約には困らないでしょうが、それも現実的ではありません。

過酷なツール・ド・フランスが始まりました。

本来ならチーム一丸となってミッコをアシストしなければならないのに、チームの仲間は次の契約のことを考え集中できません。
その上、ミッコのアシストをするはずのチームが、新人のフランス人、ニコラのアシストもするようにと監督から言われ、チームは分裂の危機に。

誓は一体どういう行動をとるのでしょうか・・・。


読んでいると、三週間にも渡るツール・ド・フランスに様々なステージがあり、その場に応じた駆け引きがあることがわかります。なんかすごいレースなんですね。
スポーツ選手につきもののドーピングも問題になっているのですね。
どうしても強い選手が出てくると、あいつはドーピングをしているとか批判する人が出てくるようです。
ランス・アームストロングのこともドーピングをしていると言って非難していた人がいますものね。

知れば知るほど、見る楽しみが出てくるようです。

今年のツール・ド・フランスは7月4日から25日までやっていて、テレビではNHKBS1が8月1日に放送したようです。もちろん全部放送できませんから、ハイライトだけでしょうが。
今年の覇者はコンタドールというスペイン人です。
日本人選手は三人参加しているようです。