ジョン・J・ラム 『天使のテディベア事件』2011/11/03

嘆きのテディベア事件』に引き続き第二弾が出ました。
今回は天使のテディベアです。
そういえば、前作は「おしどり探偵シリーズ」となっていたのに、いつのまにか「テディベア探偵シリーズ」に変更になっていました。まあ、テディベアの方が受けがいいでしょうからね。


元刑事で今はテディベア作家になろうとしている夫のブラッドリーとテディベア作家の奥様アシュリー夫婦がテディベア・ショーで起こる殺人に首を突っ込み、警察の捜査をかく乱しつつ(?)も事件を解決していくという内容です。

今回は東海岸でもっとも由緒あるテディベア・ショーのひとつ、”ボルチモア・ハーベア・エキスポ”でのお話です。

こういうショーでは出品されたテディベアの中から順位をつけて入賞者を表彰していくんですね。何回か一位になると、一人前のテディベア作家になり箔がつき、一体いくらになるんでしょうか?

アシュリーが出品するのは、テディベアをあまーいデザートに見立てた≪スウィーツ・コレクション≫。
アップルパイやパイナップルのさかさまケーキ(?)、チョコレート、キャロットケーキそっくりのテディベア・・・。

一方、ブラッドリーが考えたテディベアは、やっぱり元刑事ですから、映画『ダーティハリー』にちなんで、”ダーティベアリー”だそうです。

どちらも私のテーストには合いませんわ。
あ、刑事コロンボ(古い?)の格好のテディベアなら欲しいかも。

会場では<にっこり天使のテディベア>が話題になっていました。
そのテディベアを扱っているのがジェニファー・スウィフトと夫のトニー。
彼らは<にっこり天使のテディベア>でおもちゃ会社とライセンス契約をし、天使のテディベアはアニメシリーズにもなるようです。
何故か彼らにはドナ・ジョダンという女性に恨まれている様子。

そうこうするうちに、朝食会でドナとジェニファー夫婦が会ってしまい、ジェニファーがきつい言葉を投げかけます。
その時、ドナーの言葉に興奮したからか、もともと喘息の持病があったジェニファーが発作を起こし、呼吸困難に。
ブラッドリーとアシュリーが助けようとしますが・・・。

ボルチモア市警の態度に激怒したブラッドリーは、彼らに事件は解決できないと、またまた事件解決に乗り出します。

ちょっと気になったのが、ブラッドリーのお下品な言葉とジョーク。
テディベアと全くそぐいません。
もし、テディベア、かわいいわ。テディベア探偵なんて素敵。
なんて思って本を手に取ったら、びっくりするでしょうね。

第三弾には日本のヤクザが出てくるんですって!
くれぐれもテディベアに騙されないでください。
意外とハチャメチャなコージーミステリーです。

<今日のにゃんこ>
さっき家の窓の前を猫が歩いていきました。
塀があるので隣にはいけません。ひょいと塀の上に飛び上がり、ひと休みしています。


窓を開けると逃げそうだったので、ガラス越しに写したのですが、ちゃんと気づいていました。
首に首輪をしているので、誰か飼っているようです。
ここでは動物を飼ってはいけないのですが・・・?
かわいいから許しましょう。
また来てね!